TOEICのこと

最近は、小学校や中学の英語教育が話題になっています。私は、小学生に英語教育は不要で、中学の英語はTotalな時間はこれまでどおりで、文法を減らし、ヒアリングとスピーキング゙を増やせば良いと思います。

小中学校では日本語をしっかりと学習して欲しいと思います。日本語がしっかりしてないと、いくら英語を勉強しても持ち合せの日本語を超えることが出来ないと思うからです。

追記:2017/1/9

商社の英語は相当高いレベルが求められると思っていましたが、入社時には体力とやる気などともに基礎能力が問われるようです。英語ができればよいとなれば、商社には英文科を出た人と帰国子女だらけになるでしょうから!
●TOEICのこと 2014/1/30

1996年、私が富士通のマルチメディア本部にいた時のこと、関澤社長はインターネット時代に英語が必須と、社長も含め全社員にTOEIC受験を義務付けた。私は英語に少々自信があったので、事前準備を全くしなかった。大学受験を含め、これまでの全ての試験がそうであったように、一発勝負でやってきた。勿論、他を圧するような成績は取れたことは無いが、運のみで全てどうにかなった。ところがこの試験、ヒアリングでは簡単な文章の聞き取りしかできず、ちょっと込み入った問題には全く手が出なかった。筆記試験でも時間が足りず、知らない単語や文法則も多々あり、最後の問題に到達することさえもできなかった。そういうことで私は625点だった。TOEICは4択だが、分からない回答にはどれかを選べば1/4は当たることになる。しかし私は、そもそもどんな試験方法などかも調べず、間違いは減点になると考え不明な問いは空白にした。今考えれば、適当に入れておけばほんの少しアップしたかも知れない。焼け石に水かも知れないが!

試験結果発表の後、同僚と結果について話したのだが、私のグループのリーダーだった沖さんは600点、最高は山嵜さんの725点だった。最低は250点(事実上の0点)だったと思う。その当時、周囲の連中の得点は勿論、噂話だと満点が全社で5人、海外事業本部平均は850点とさすがに高く、全社平均は500点をはるかに切っているようだなど、しばらくはこの話題で持ちきりだった。当時所属していた事業部のある部長は、私の成績を知って「似たような成績だね!」と言ったから、彼も私と大差なかったということだろう。なお、本部長代理の岡田さんは750点だと仰っていた。少なくとも私の周りの有名大学を出た人達は、成績を隠すことは無かった!私の知り合いの村野さん(*)は、東大卒でプリンストンのドクターを持っていたが、TOEICについて「930点だった。体調が悪かった!」とぼやいていた。930点でぼやくのは村野さんくらいだろう。なお、事業部の最高点は900点の男だったが、事業部長が通訳させようと会議に出席させたら「俺の方がはるかにマシだった」とのこと。
 *:村野さんは私より3歳上だったが、偉くなってからでも会えばいつも親しく対応してくれた。あるとき、なぜプリンストンにしたか聞くと、幾つかの大学にレジュメを出したがプリンストンの返事が最も早く、奨学金付きだったからとのこと。最も驚いたのはマスターとドクターを併せて4年間で取ったことだ。研究所勤めの時は、周りにこのような人がいて我が身のバカさかげんを省み憂鬱だった!

その後かなり経って、沖さんと話したら800点を超えたと言い、つい最近は中国語会話の勉強も始め何級かに合格し「恐らく富士通のトップだと思う」と言っていた。元々彼の向学心と能力には感心していたが、私とはえらい違いだ!50を過ぎた頃、ネットワーク事業本部に転勤した際には、二十代後半の東大卒のYと妙に気が合ってよく飲みにいったが「実はTOEIC500点台で、恥ずかしい。東大の連中と話していると、文系は850点、理系は750点が平均です。」とのことだった。そのYからしばらく経って"750点を超えました"と電子メールが来て、その途端にSONYに転職してしまった。もう一人、私と気があっていた慶応卒の男は700点を超していたがIIJに転職した。皆さんどうしていることやら!もしこれを読んだら連絡を乞う。ひさびさに一杯やりましょう。

当時テレビニュースだったかで、富士通のTOEIC実施についてインタービュアーが関澤社長に「何点でしたか?」と聞いたところ「それは秘密だ」と答えたことをよく覚えている。私のTOEIC暦について言えば、50代半ばである子会社に転勤した頃、すぐ横に座る事業部長が900点だと言い、ある参考書を薦めてくれた。そういう経緯から再受験せざるをえなくなりお勧めの参考書を買い込み受けたところ720点、その次は790点となったが、これが脳細胞の衰退しつつある私の限界だったようだ。さて、私の意見だが、500点の部下と一緒に米国に出張したこともあるが、十二分に米国人エンジニアとやり取りしていた。技術者のベースは技術であって、技術力無くして英語が喋れても何の役にも立たない。まさか、英語ができるから全て良いと判断する人は無いと思うが、昨今の英語ブームには少々首をかしげたくなる。単なる年寄りのぼやきか!
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追記:商社の英語 2017/1/9

週刊ダイヤモンド12/10の表紙は"商社の英語"である。商社に要求される英語のレベルが気になり手にした。すると入社試験において英語のスキルは要求しないとある。しかし、昇進時や海外赴任時には英語のスキルが要求されるとのことだが、TOEIC730点以上とのこと。記事には170点から680点にアップとか300点から780点にとの実例もあり、商社マンのガッツを感じた。こうでなければアフリカや南米の奥地には行けないだろう。但し、よく読んでいると商社の幹部になるにはハーバードでMBA取得などの華麗な学歴が求められるという。こればっかしは少々の努力でどうこうなるものでない。いずれにせよ商社では体力とビジネスの基礎能力に加えて通じる英語が要求されているようだ。
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