ソニーのパソコンVAIO撤退について

VAIO撤退の記事を読んでいて、数年前の新人教育を思い出しました。このエッセーは"会社生活"というよりも今後の"業界占い"でしょうか?

●ソニーのパソコンVAIO撤退について 2014/2/5

パソコン(PC)がコモディティになって久しい、その製造を極端に言えばLSIなどの部品を買ってきて組み立てればよい。そういうことからHpとDellを除けば中国と台湾のメーカーの独壇場となっている。勿論、国内メーカーは軽薄短小と高級高品質を呪文としてやってきたが、ここに来て"SONYよお前もか"というのが偽らざる感想だ。流れは、PCからタブレットとスマホへということだが、PCが無くなることは無いと断言できる。日経の記事によるとタブレットとスマホは右肩上がりだが、PCはこの数年、3〜4億台/年/全世界の均衡を保っている。一般事務や設計・製造などでは、PC無くして手も足も出ないからだ。ただ一昔前によく言われた、一家に一台や一人一台ということは言われなくなった。私のように自宅で仕事をする人や、ブログや家計簿などを作成するヘビーユーザーには必須だが、一般市民の情報端末としてならばスマホで済む。またブログと家計簿だけならば、タブレットにキーボードをつければ十分だろう。

さて、タブレットとPCの違いだが、タブレットやスマホはミニPCだと私は思っている。タブレットの最も良いところは、PCと異なりスイッチオンしたら直ぐに作業できることだ。ただ、私はまだタブレットの購入を躊躇しているが、いずれ顧客先に出歩くことになり、必要となりそうである。増加するタブレットを使ったビジネスも考えているが、まだPCの販売台数よりも少ない。これをどう考えるかだが、つい数年前10インチクラスのPCがどっと売り場に並べられていた。私も購入をかなり考えたが、せまりくる老眼がそれを阻止した。11インチもあったが、買うならこれだなと思っているうちにこれらの格安PCはほとんど姿を消し、高価格の高級薄型のみになった。このようにこの世界の先読みはほぼギャンブルだ!

私は長い間、見境無く新しいPCやネットワーク機器を買い込んで、家族からは顰蹙を買っていた。しかし数年前現役を退いた頃からは、経済的事情によりその購入を控えるようになった。その途端、新製品とは縁が無くなってしまった。その頃からは、お遊びは金のかからないソフト作りに比重を移したいと思い、アプリ開発などを考え始めた。同時に会社設立のお話もあり、現在に至っている。会社を設立したとたんに、さて何で儲けるかとジタバタするうちに、成果なく初年度決算も終わり、今年度に突入した。ちょっと脈絡をそれたので本題へ。

今後のPCだが、増えもせず、減りもしないだろう。ハードメーカーはコストダウン競争に勤しみ、ソフトメーカーとくにマイクロソフトは存続をかけて次の一手を考えているだろう。実は、私はWindowsからの脱却を考えていて、かなり前から評判のUbuntu(Linuxの亜種)を使っている。これの添付ブラウザFireFoxOpenOfficeを入れているが、今のところこの二つで仕事にも使えている。激安にPCを楽しみたい方は、2コア以上の中古PCにUbuntuとOpenOfficeしか無い。数年前両毛システムズに勤めているとき、新人研修の講師を仰せつかったことがある。そのテーマの一つとしてUbuntuをある女性にやってもらったが、マニュアル(市販本)のみで全く問題なくインストールから利用までこぎつけた。当時の研修テーマには、これ以外にネットワーク設定、PythonやPHPなども与えてみたが、あーだ・こーだと言いながら一人を除いてそれなりの結果を出したので驚いた。Pythonを与えた事務系だったある女性は既に結婚されているが、今でも年賀状をもらっている。彼女はプログラミングとは無縁だったが、課題が出来てよほど嬉しかったのだろう。
元に戻る