インターネットのなりすまし

この事件は、当局の知見が予想以上に低いレベルだということが露呈されました。こうなると、明日は我が身にということは、決して想定外ではありません。

これに対処する為に、皆様のアクセスを第三者の立場でその無実を証明するログサイトを設立しようと考えていますが、投資家を募集いたします。なお、開発時に生成する特許や権利については別途交渉案件となります。

追記: 2015/5/16

片山氏が真犯人でなかったらお笑い沙汰だと思っていたことが、本当になりそうです。疑わしきは罰せずというフレーズが思い出されます。

追記: 2015/5/21

片山氏が真犯人だと確定しましたが、幼稚な行動には驚かされました。そもそも無罪放免で開放されたのではないのだから!
インターネットのなりすまし 2012/10/7

毎日新聞10月7日付けの記事に「大阪市のホームページ(HP)に無差別殺人予告を書き込んだとして、偽計業務妨害罪(計ることを偽ること?恐らく普通の生活では全くお目にかからない言葉だが)で起訴されたアニメ演出家の北村真咲被告(42)が事件に無関係だった可能性が高まり、大阪地検が先月21日、勾留取り消しを請求し、釈放していたことが分かった。・・・また、伊勢神宮爆破を予告する書き込みをしたとして三重県警に逮捕された津市の無職男性(28)のPCからも同種ウイルスが検出され、先月釈放・・・」とある。

インターネット以前は、フロッピーディスクやパソコン通信経由でウィルスが撒き散らされていたが、その頃私は初めてウィルスにお目にかかった。1993年頃だったと思うが、コンシューマ商品事業部に配属されていたある日、隣に座っている鎌倉さんがパソコンが変だとぼやいていた。雑誌記事のウィルスに似たような症状だと言いだし、結局そのウィルスだったようで、頭にきてフロッピーディスクをズタズタに切り捨て、OSから入れなおしたとのこと。そのときのPCはMACだったと思う。

その後、1995年のインターネットの爆発的普及とともにウィルスはネットに移った。私が経験したウィルスの最も甚大な被害は、2003年頃だった。ある日会社のメールアドレスに社員だが全く知らない人や知っている人からも、次から次に着信する。すぐ側に座っている人が、誰かに「何でメールを出したの」と尋ねている。その日は無意味なメールの嵐で仕事にならず、すぐにシステム部門も気づいたようで、メール規制を始めた。さすがにコンピュータ会社だけあって、システム管理部門のスキルはそれなりのレベルだったが、結局一時メールサーバを止めざるを得なかった。このウィルスは日本中を駆け巡り、各社のメールサーバをすり抜け、コンピュータ管理部門を恐怖に落しいれた。恐らく、この日全国のシステム部門の担当は皆さん徹夜になっただろう。

この日の日本の経済的損失は計り知れないはず。すでにメールはビジネスのツールとして確立していたからである。もちろんこの時の犯人は捕まってないし、有名なウィルスの作成者として捕まった間抜けは聞いたことがない。世界中を混乱させるようなハッカーはその存在が簡単に分かるようなドジを踏むはずがない。今回の逮捕騒ぎを読んで、明日は我が身かと思うと背筋が寒くなる。もし同じ状況になれば「私はやってない」としか言いようが無いのだ。一ヶ月もくさい飯を食わされた津市の無職男性にはお気の毒というしか言いようがないが、「明日は私か貴方か」ということだ。是非とも当局は「疑わしきは罰せず」でお願いしたい。単にハードディスクに電気的な信号が残っていても、そもそも誰がいつどのように書き込んだのか分からないのだ。PCをネットに接続したことがあれば、ネット経由で誰がそのPCに何をしているか分からないと言っても過言ではない。銀行オンランにしても、銀行側はほぼ鉄壁とも言えようが、端末側すなわち我々のPCはそうとは言えない。つまり我々庶民は明日、もしかすると今夜、ガサ入れがあり、PCと供に身柄拘束がありうるのだ。

追記:真犯人が現れたという 2015/5/16

"遠隔操作ウイルス事件の真犯人名乗る「小保方銃蔵」からのメール、落合弁護士などに届く"とのことで、Webに全文掲載されている。内容からみて真犯人からのものであることは間違いない。もしこれが、片山被告とは別の赤の他人で、真犯人も片山被告のPCにアクセスしていたとしたらそれこそ何がなんだか分からなくなってしまう。こうなってくるとそれも考えられないことは無い。インターネットはそういうもので、ハチ公前のスクランブル交差点にPCを置いてあると考えてもおかしくはないからだ。今日の日経には、"不正送金被害 昨年超す"とのことでインターネットバンキングのIDとパスワードが盗まれ14億円以上が不正に引き出されたという。これらの問題を避ける技術を開発したいものだ。投資家を求む!

追記:真犯人は片山被告だったという 2015/5/21

片山氏は私の予想をはるかに超えるおバカさんで、単なるマニアだった。この類の事件としては、異例の展開を見せ、最後に墓穴を掘った。世の中には防犯カメラや被疑者を監視する刑事がいることは子供でも知っているが、彼は幼稚な目立ちたがりやだったのだろう?この事件は、あっけない結末に終わったが、第二第三の片山氏が出てくることは考えられる。プログラム技術は並み以下で、インターネットや通信の仕組みが分からなくともこれだけの事件を起こしたからだ。
 *:当社の"サービス"説明欄に、成りすまし事件などの際の無実を証明するためのプログラム開発を記載しました。この技術は、少々手を加えると社内での不正アクセス防止などにも適用できます。御投資をお願いします。
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