登記について

登記は行政書士の仕事ですが、元来あらゆる申請や登録は当事者が行うことが基本です。しかし、そうなると全国民が諸事万端理解実行できなければならず、結局先生方のお世話になるそうです。

ところで、単純な登記の作業は、私レベルでも十分に可能です。但し、始めての場合は、指導者(結局は行政書士ですが)が必要でしょう。その経緯などを記載しました。

なお、登記について当方へのお問い合わせは受け付けません。免許を持たない者がそうすると、ちょっとしたアドバイスでも無免許という犯罪となり逮捕されるようです。
●登記について     2013/03/21

子供の頃、夢の一つは"社長になること"だった。当時はもちろん社長がなんだか分かっていなかったが、偉くてお金持ちとのイメージだったからのようだ。ところが、ひょんなことから夢が実現した今、分かっていたことだが"偉くてお金持ち"になるには道遠しというのが実感だ。

会社設立は、数年前までビジネス法的に資本金1千万という障壁があり、この壁のおかげで有限会社や個人会社が数多く存在していた。しかし現在は新たな有限会社の設立は出来ない。ただ、株式会社設立の壁が低くかつ薄くなり、1円の資本金で設立できる。しかし事実上1円では設立即倒産ともなりかねない。もちろん運用資金として現貯金をたっぷり抱えていれば問題はないが!それほどの資金があれば資本金を大きくするだろう。株式会社にするか、個人会社にするかの分かれ目は、売上額の大小と取引形態次第だ。個人会社で十分に顧客確保ができ且つ従業員も少なく売上げがそれほど多くないならば、株式会社にするメリットは殆ど無いと思う。ちなみに当社は顧客の要望で株式会社にし、私の判断で資本金500万としたが、それを超えると税理士契約が必要だからである。勿論税理士報酬を払うだけの売上げ見通しがなかったという理由もあるが、技術だけでなく経理、営業、契約などなんでもかんでもまずは自分でやってみたかったのだ。

登記の手続きは簡単だ。終わってみればこんなものかという、一般教養があれば誰でもできる。マニュアルに従って印鑑を購入したり銀行や役所に出かけるなどのやるべきことを淡々とやれば、いつの間にか会社ができていたというのが実感。私は、設立手続きなどをWebで調査し、最終的に ”佐野行政書士事務所” に指南を頼むことに決めた。電子決算公告をアップロードするWebサイトを保有しており、自前のサーバが無い人には必需だ。私はそれなりにWebの仕組みを知っており、自身で全てとも考えていたが、5万円程度の手続き指導経費にサーバ利用料金(初年度無料次年度以降約5千円)が含まれることもありこの事務所に決めた。Webに表示されたマニュアルが分かり易かったのも一因だ。恐らく他社のサービスも似たようなものだろう。但しもう一社作るとなれば、全て自前でやるが。

居宅は川崎にあるが、会社は実家のある香川県に設立ということで高松市の法務局での手続きとなった。さらに社屋は香川県の東端なので高松までは1時間くらいかかる。そういうハンディもあったが、とにもかくにも設立したのだ。事務所は幼なじみのガールフレンドから只でもらえたが、元々砂浜だったところに建造された築50年を超える軽量鉄骨の建物で節々が傷んでおり基礎からやりなおした。これについては別途エッセーを書いた。なお、建物は無料だが借地であり返済時には更地にして返すという約束、この為の取り壊し費用見積もりは200万円とのこと。つまり実質的に建物を200万円で購入し、借地料4万円/年間になる。私が小学生の頃この建物が出来、よく遊びにきていたが、ひょんなことから自分のものとなった。なお、改修費用は既に500万近くかけたが水周りと敷地舗装工事が残っている。
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