日経:スマホ三国志2から(ビジネスを読む)

スマホはPCの後追いをし、誰にでも作れる儲からなくなった商品となりつつあります。一方、今後のスマホは部品としての発展が無限です。部品としての適用を考えるだけでも、それを生業とする我が社の未来はバラ色なんですが?何かお困りのことがあれば御連絡をお待ちしています。
日経:スマホ三国志2から(ビジネスを読む) 2014/11/13

"サムソンとソニーの「油断」"との表題で、スマホの価格低迷にとまどうトップ企業の狼狽ぶりが報道されている。スマホはミニ・パソコンであり、いずれパソコンと同じ道を進むことは明らかだった。それが予想よりも少々早く来たということである。その理由は、スマホにパソコンのようなソフトの習熟など必要なく、一旦標準的な機能が決まれば、あとは価格勝負の商品なのだ。ただ、通信業者が得る回線費用があることなど少々パソコンとは異なるが、ネットとPCの組み合わせは不可欠だから似たような構図だろう。

さてマーケットシェアだが、国内市場ではあまたのメーカー間の差別化ができず、既に数社に収斂している。その構図が海外市場に移っただけなのだ。勿論、海外の場合は国内のように"お財布携帯"などのローカルルールは無くブランドイメージも希薄だから、同じ機能・性能ならばより安い物が好まれる。中には、日本製の方が中国製よりも性能が良いだろうと思う人がいるかも知れない。実は、そういうことは無い。日本製だろうが中国製だろうが、全く同じ部品(特に中核部品のLSIは!)を使っているからだ。今の中国では少なくともスマホ製造に関しては生産管理もきちんとしており品質も同じだ。そういうことから、ブランドイメージや少々先行したデザインなどで売れていたサムソンやSONYが窮地に陥った。それもこれまで大量に売れていたから一旦落ち始めると設備や人員の余剰が強烈に効いたのだ。ビジネスの教科書でお馴染みの成熟商品の終末期で、その時期の見誤りである。

どのような商品でも野に咲く花と一緒で、開花に続き花盛り、やがて冬枯れとその期間は決して長くない。サムソンやSONYの商品企画部には超秀才達が集まりいつも先読みしているが、ほんの一瞬の未来を読み違えてしまったのだ。それほどに、ビジネスは難解である。それでは今後のスマホはと言うことだが、ドンドン価格は下がり、機能・性能はアップする。但し、メーカ間の差は殆ど無くなるだろう。パソコンがそうであったからだ。私が次期スマホの設計をするならば、PCと連携機能を充実するだろう。今のところ、PCとスマホの関係はデータのバックアップ程度しか連携してないからだ!

なお、上記については我が社の商品企画でもあり詳述することはできないが、自社製品の売上向上をスマホ連携で考える企業があれば連絡を請う。我が社は東讃漁協に隣接しており、定置網の田中水産社長や底引き漁の青木氏とは頻繁に隣の飲み屋"あうん"で会うが、彼らの話だと沖合いの定置網に魚が入ったことが確認できるアプリなどは実際に使われているのだ。通信装置としてのスマホは、過去のあらゆる通信装置よりも安く応用範囲は広い。装置というよりも、単に部品として考えればよい。我が社の紹介にも記載しているが、地球の裏側に設置した装置を制御することもできれば、沖合いの定置網に魚が入ったことも分かるのだ。スマホは仕事の合理化の部品(装置でなく)として考えれば応用は無限とも言えよう。
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