ガラケー生産終了から

携帯の生産が終了します。しかし、御安心ください。商品としては、需要があるかぎり似たものが提供されます。ただし、値段は高くなりますが。

追記:2015/08/14

スマホは風雲急を告げています。完全に価格勝負の商品になりました。スマホの電子回路はワンチップで1000円になることを踏まえて、我が社もニッチな新商品を考えています。投資家を募ります。

●ガラケー生産終了から 2015/04/24

今日の日経朝刊のトップニュースは、"従来型携帯の生産終了"である。はるか前から分かっていたこととは言えども、トップニュースなのだ。一世を風靡した商品の終末である。はてさて"スマホはどうなる?"だが、アップルやサムスンなど大手企業の企画部では"アーでもない、コーでもない"と喧々諤々だろう。あらゆる物に終末が来るのだが、今後数十年は現在のPCのようにその地位を確保するだろう。なぜなら人間の五感に係る"入出力"に関する決定的なデバイスが現れてないからだ!それを発明すれば一攫千金だが、多くの研究機関では私(夢想ボケ老人だが)が考えていることと同様のことを考えているだろう。たまたま今日アップルの腕時計型端末が発売されたが、私にはまだ食いつく理由がない。しかし、これが何かメシの種とならないかとは考えている。例えば、私が欲しいと思っていた血圧の測定機能があれば躊躇なく買ったが!ただ、もし私が若ければ、なにがなくとも全お小遣いをつぎ込み食らいついただろう。

ところで、現在ガラケーを使っている人は自分の使いなれた物が無くなるということでパニックかも知れないが、全く問題ない。ただ、今後はスマホよりもガラケーの値段が高くなるということだ!"ホントー?"と思うかもしれないが、実はこの類の商品のコストは生産台数に依存し、今後のガラケーはスマホにガラケーのケースをかぶせるという生産方式になる。なぜなら、ガラケー専用のLSIを設計し生産することは今後"無い"からだ。割に合わないのである。経済学の教科書どおり、生産台数や製造方法などからガラケーの方がスマホよりも値段が高くなるのだ。ガラケーを使っている人は、できればタップやフリックなどを身につけたほうがコストダウンになるし、受信する情報量としてはガラケーよりもスマホがはるかに多くなる。情報過多に悩む人には意味が無いが!

いずれにせよ、今のところスマホを使いこなせない人の多くは年配者だろう。私もすでに高齢者であり、知的能力は勿論、筋力や五感も20の頃に比べれば極端に衰えている。ただ善悪の判断だけはどうにか維持しているが、これが衰えれば施設か監獄ということになろう。さて、今のところ私はどうにかこの類の商品を使いこなしている。ただ、私の母親は93才で現在施設でお世話になっているが、既にガラケーの三つのボタンに割り当てた息子娘以外には電話がかけられない。つまり080******と電話番号を押しているうちに、どこまで押したかどうだか判らなくなっているのだ。私が母の衰えを見てきた範囲では、15+7の暗算ができなくなったらもうダメだ。あるとき10才ほど上の従姉と話していて「最近二階にあがってきて、その目的は?」と思うことがあり「私がおかしなことを言い始めたら、教えてね!」と依頼されている。従姉もさることながら私自身の衰えが課題ではあるが。

最後に、我社の戦略だが、スマホはしばらく通信装置として、はたまた部品として確固たる地位を確保するが、その間に次期商品の決定打となるほどの応用特許を考えたい。果たして夢想ボケ老人の私に何ができるか、アップルやサムスンの研究スタッフに対抗するにはかなり問題があるが、人生には夢が必要だろう。ただし、"実現できないから夢だ"とは決して思ってない。すべての人が夢と正義を追って生きているハズだ。

追記:"中国スマホ市場急減速"より 2015/08/14

日経朝刊に中国マーケットのスマホの状況が記載されている。"中国スマホ市場急減速"とのことで、早くも中国市場は飽和した。ここに表示されたグラフはこの四半期の販売シェアだから全体の数値は分からないが、創立5年の小米(シャオミ)がトップシェアとなったことに今後のスマホの行方が明に表れている。このマーケットは既にブランドが無意味となり価格・性能・品質を満足できれば誰でもトップに立てるのだ。スマホが完全に大衆向け商品となったことが理解できる。破竹の勢いの小米はインドマーケットの攻略を目指すそうだが、勿論現地メーカは迎撃作戦を練っているはずだ!

なお、特徴的な数値としてアップルの12%である。これをどう見るかだが、私には風前の灯火に見える。さらに日本のメーカーがシェアに見えないことは悲しいが、販売単価が1万6千円となった商品ではもう手も足も出ないだろう(*)。一方、この記事の直ぐ隣のカラムにPC大手レノボの苦戦が伝えられている。PC+とのスローガンでスマホへの多角化を進めるレノボは、PCマーケットの縮小とスマホの低価格化に手をこまねき、3200人を削減とのことだ。
 *:もう無理だという商品でも、あるキッカケでよみがえることがある。絶えずマーケットや技術の進歩を見定めて次の戦略を練るのが企画部である。全ての会社の企画部は最も優秀な社員を集めて戦略を練っているが、大会社だから勝つとは限らない。さあ、我が社はどうする?
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