あとがき:東かがわ市広報より

今日は、高校の後輩が事務所に来て、市議選について話題になりました。その一部を記載しました。
あとがき:東かがわ市広報より 2015/04/28

配布されたばかりの東かがわ市広報No.146の表紙は"大内白鳥バイパス(*)開通記念マラソン"の折り返し点だ。なぜかそこに表示された天幕の大内が半分切れている?写真のはるか先にみえる道路の終端には前山のトンネルが見える。そこに写る楽しく走る人達には失礼だが、これから先この道路は市の汚点として子々孫々に伝わるだろう。交通工学や経済学を無視した道路の集中は、朝夕は買い物客と11号をバイパスする車とが交錯し渋滞が想定される。一方、皮肉なことに、この先人口はこれまで同様行政の無策により激減し、運転も困難となる高齢者が過半となり、渋滞は無くなるかも知れない。そうなればこの工事は正しかったことになる。
 *:伊座から小砂までの事業費は230億円とのこと。原資は、皆さんが供出した税金で、国税であれ、県税であれ、結局は全て皆さんのお金だ!なぜここに、道路よりも建設コストが高く、付帯的な利用価値の無いトンネルが出来たのか、市民にはよく考えて欲しい。

さて、これらの事象はもちろん自然現象ではない。多くの人が選んだ議員が当局と共に敷設したのだ。つまり選んだ市民にも責任があると言える。昨年11月の市議による予算説明会に出席したが、橋本議長の弁だと「全ての議決は総意で行われている」とのこと、つまり議員は住民に選ばれ、その議員による多数決であり、すなわち住民の総意という主張だ。一方、過去数年の議題を見る限り、反対多数で否決されたことが無い。このようなこともあり、地方議会の存在意義が全国的に問題になっているのだろう。もっとも、テレビで有名になった件の絶叫議員がその問題点を露呈させたが。

一方、昨年11月の東かがわ市の予算説明会での特筆すべきことは、橋本議長の説明によると市議の数は法律が規定する最大数とのこと。つまり、市民数は3万1千人にすぎないが、18人の議員数が合法とのことだ。非常に興味深かったのは、この18人という定数は市の面積から規定されたとのこと。即ち、我が市は他の市制地域と異なり山林の比率が多いからとのことだが「議員は猿や猪の代表か?」とも言いたくなった。私の意見は議員数を住民数に比例させるべきで、議員数過多と思う。議員報酬も全て我々の税が原資であり、かつ猿や猪に投票権も納税義務も無いはずだ!消滅都市とも揶揄される人口3万1千の我が東かがわ市には、議長を含めせいぜい5、6人の市議で十分だろう。少数精鋭でより良き市政を運営して欲しい。

議員定数に関し、今日高校の後輩から聞いた話なので裏を取ってないが、次の市議会でひとつ減らす予定とのことだ。私にすれば、ひとつやふたつでなく、五つとか十減らして欲しいが。議員数削減は現職議員の死活問題だから自ら削減に賛成する人はその意義を強く認識する人のみだろう。今回の市議選では過去に共産党が議員数削減の賛否を市議に求めた際のビラを配布していたが、賛成3反対多数だったとのこと!議員数削減は住民の税負担を減らすが、多くの議員は自分の首を絞めることは嫌なのだ!
元に戻る