サンルームの自作

室内干しに場所を取って大変だとの家内からのクレームにより、物干し部屋を作ることにしました。いわゆるアルミ部材の温室のようなものです。

追記について、逐次記入日にちをいれることは無意味なので、更新した際にその旨を表記することとしました。
●サンルームの自作 2016/1/6

物干し部屋として増築したのは、よく見るアルミの部材を柱や梁に使った温室のようなものでサンルーム(*)という洒落た名前で売られている。数十年前から、このようなものがあればいいと思ってはいたが、当家の南側は出窓で、東側の掃出し窓には隣家が迫っている。この家に移った頃、西側は森で谷になっており、大木が西日を遮り日当たりが悪かった!ところが十年ほど前にこの森が数十戸の宅地に造成された。森が無くなり西側が解放状態になり、西日が一階リビングの小さいはめ込み窓からサンサンと注ぎ富士山が見えるようになった。しかし小さい窓では、景観や日差しを楽しむというには少々難があった。そのような状況で、家内の依頼により西側に3畳の物干し部屋を作ることにした。勿論、私と愛猫の日向ぼっこにも活用されるだろう。尚、この備忘録の日付は執筆更新日で、実際の作業は十月下旬から十一月下旬までかかった。雨や風の日は休み、だらだらと、しかし妥協することなくやった。

私が購入したものをLIXILのカタログから("ほせるんですUF型:LIXIL サニージュ F型 600"というものhttp://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/sunnyge/variation/body/)引用。なお、蛇足かも知れないがこのカタログは大変読みづらい。私は比較的Webへのアクセスは慣れていると思うが、それでもサーチする気が失せる最悪のカタログだ!もともと印刷物をそのままWebに載せているが、インデクシングだけでも少々工夫すべきだ。このカタログを見るとLIXILの営業姿勢が、個人よりも販売業者をターゲットにしていることがよく分かる。恐らく、顧客が何を欲しがっているのか、どういうカタログがベストか、営業企画部門は本当のところが分かってないのかもしれない。

通常サンルームというと南側に作るが、我が家の南側はビワ(*1)とアボカド(*2)とイチジク(*3)が夏の日差しを遮り、さらにその先には3畳の物置があって余裕が無い。従って、西側に作ることにした。ところが掃出し窓が無い。そういう条件もあって、西側の壁に穴を開けてドアをつけることにした。見積もりは、近くのホームセンターに依頼した。すると、サンルームのみで60万〜70万円、壁に穴を開けてドアをつけるとなると部材・工賃などを含め100万円とのことだった。この見積もり額を聞いて、私のチャレンジ精神に火がついた。人件費を自前とすれば、部材費だけなので半額になりそうだと思ったのだ。このところ我社の経営は極端な不振で仕事が無い。まずは出を制すということで自身の人件費を使うことにした。会社経営とは何の相関もないが!
 *1:恐らくカラスの糞から生えてきたのだろう。この夏の深夜、裏庭でガサガサ音がするのでカーテンを開けて見たところ、ハクビシンが我が家のビワを食べていた。細い枝が折れて何度か落ちていたが、それでも腹いっぱいになるまでチャレンジしていた。このハクビシンは、納屋の床下を住み家にしているようで、トイレはアボカドの根本で尿臭が大変臭かった。ただ、最近は近所の数匹の雄猫が入れ替わり立ち替わりやってくるようになり、引っ越したようだ。
 *2:庭に埋めた生ゴミから生えてきた。既に十数年経ち幹の直径は20cmを超すが、未だ花も咲かず実も生らない!アボカドは好物なのだが。
 *3:家内の実家から苗を持ってきた。

さて、ホームセンターでサンルームの部材を販売してもらえないか聞いたところ。部材のみの販売は出来ないとのことだった。それでインターネットで部材のみの販売をやっているところを探したが、高知県の業者(*1)に連絡がつき送付してもらうことになった。業者によるとサッシのガラス入手と、ガラスをサッシに組み込むことを自身でやってもらいたいとの依頼だった。勿論、それは私にはできないので全て業者が準備して送付してもらうことになった。どうも、一旦高知でガラスを組み込んでこちらに送付したようだ?その工賃など込みで、3畳のサンルームで36万円だった。前面と横一面は引き戸で、別の横一面(*2)ははめ込みだ。住居側は居間の壁に穴を開けてドアをつけることにした。
 *1:コウケンNET https://www.koken-network.jp/ 高知にあって、全国を相手にビジネスをやっている。我社のビジネスは全国のみならず全世界が相手の予定だったが今のところ全く機能してない!
 *2:これは途中で設計変更し、風通しの為ルーバを入れた。かつて我が家の二階にあったルーバだがその窓をドアに改造したことで遊んでいたものを使うことにした。従って2畳分のハメ込みガラス窓と枠が余ってしまった!これは将来何かに活用することにしよう?欲しい人は、お声掛け願いたい。

送付されてきた部材は、大小長短のダンボール箱28個で、我が家の狭い駐車場を車一台分占拠した。駐車場の端っこに置いたサッシ戸には雨が吹きつけるのでブルーシートをかぶせた。この時点で初めて組み立てマニュアルを見たが、ピンと来ない。稼業のコンピュータマニュアルとは異なり、分からないのだ。それで業者に「万一、組み立てできなかったら、組み立て業者を紹介してくれるか?」と尋ねると「ウーン!」と言い「頑張って欲しい!」と言われた。元々腹をくくっていたので、万一ダメでも36万円の損害だと考え組み立てをスタートした!
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●ドアとドア枠の作成

壁に穴を開ける前に作ったのは、ドアと枠。ドアは近所のホームセンターで販売されているレディーメードのもので9384円だった。ドアのノブ穴はノミとドリルを使って開けた。ドア枠は2/8の材料で安直に直角切りしネジで止めた。作ってしまってから2/10にすれば良かったと反省!ドアノブは他で使っていたものを活用した。以下の時点では、まだヒンジはつけてない。


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●内部構造チェックの為試掘

元々、二階に増築した際に壁に穴を開けドアをつけたことがあり、念の為の構造確認だった。きちんと断熱材も入っていて、建築時の手抜きは見られなかった。



一気に壁を落とした。断熱材もはがした状態。これに使った工具は、ディスクサンダーとハンマー。土地面は細かいジャリを引いた。ホームセンターで25袋分購入。



内側の断熱ボードを外した。この状態で1週間近く過ぎた。ブルーシートで覆っていたが、ご近所は興味津々だったろう。


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●組み立てスタート

少々分かりにくい構図だが、外側から見たドアと壁面につけたアルミの柱や梁である。これが完全に水平垂直でないと窓が閉まらなかったり、固定用ネジ穴がずれて入らなくなり、組み立てられなくなる。販売業者から注意を受けていたので、時間をかけて慎重に工事をした。築30年以上の建売住宅なので少々傾いていたりして壁面に多少木工細工を施し水平と垂直を得た。これらの部材にはほとんどを2/4の木材を使った。白いひものような物は、隙間に埋める充填用スポンジ材。


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●ほぼ骨組と周辺の工事が終了

今年の11月は温暖な日々が続き、この日は暑くシャツを脱ぎ半そでの下着で作業。右に見えるトイの移設やら床下のジャリ敷設などの状況が分かる。プロだとこれらの見積もりを一見で行い、作業は二日だそうだ。我が家の場合、壁に穴開けもあるから二日では無理かも知れない。トイはもう一本あり、部品調達のためホームセンターを行き来し、古い部材を使ったりして、この工事だけで3日がかりだった。もっとも朝から晩まででなく、気分次第だったが!



同トイを山側からみたところ。フレームの組み立ては終わり、基礎にコンクリートを流し込むところ。


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●屋根敷設

基礎のコンクリートも固まり、屋根や周辺の工事に着手。この屋根工事、大変怖い。万一転げ落ちたら命は無いので、片側にハシゴをくくりつけたりして作業をした。


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●窓の導入工事

窓そのものは組み立て済みで、ガラスも入っていた。窓を支えるレールを上下左右にはめ込み、窓を入れるだけ。この窓、大変重く、駐車場から現場に運び込むだけで往生した。私は腕力にからっきし自信がなく、握力も中学生だった娘にかるく負けるほどだ。そういうことで窓を落として割ることがないように時間をかけて一枚々々を慎重に運んだ。この後、しばらく肩の筋肉痛に悩まされた!

実は、この写真にはないが、正面の窓枠をはめ込む作業に往生した。後になって考えると、窓枠は屋根をつける前にはめ込んでおけば良かったのだ。二時間近くひとりで右往左往したが取り付けることができず、結局、お向かいのご主人にほんの3分手伝ってもらっただけで入った!もし一人でやるならば、屋根をつける前に枠にひもをかけてぶら下げながらやれば良いのだ。もし、御自分でやろうという人は、「窓枠は屋根工事の前に」という標語を忘れずに!


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●床工事

これは簡単、単に根太をビス止めするだけ。ただ、こんなに簡単なことでも順や方向があって、バカにしていると後で困ることになる。



緑色のネットと木工工事は、ネコよけ。近所の雄猫が入れ替わり立ち替わりやってきてマーキングや大までもやってくれるので床下に入れなくした。蛇足だが、私は猫好きで近所の猫を手なずけることが得意だが、床下の掃除は大変で、糞尿は避けたいからだ!


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●北側側面工事

元々はガラスのはめ込み窓にする予定で、部品も到着していたが、設計変更しルーバーを入れることにした。枠は2/4で作りはめ込んだ。



ベニア板を貼り付け、これで風雨を防ぐことができる。写真ではトイの工事が終わってなく、水道工事や塗装も未だだが、とりあえずここまで更新しておく。


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