人生の棚卸

恐らく我々の世代の多くは人生の棚卸をしていると思います。最も不安なことは資金ショートでしょう!勿論もう一つのイベントは実際にあの世に行くことです。早いかも知れませんが、あの世でお会いしましょうと皆さんに別れの御挨拶をしても、意識あるかぎり冗談としてしか取れないでしょう。

追記:2017/8/7

私には富豪の友人はいませんが、彼は準富豪かもしれません。知人には大富豪もいますが決して金の話はありません。昔から本当の金持ちはそれを誇示しないといいますね!

追記:2017/9/23

このクラスの物件は私には無関係ですね。

●人生の棚卸 2017/6/17

数年前から人生の整理を始めた。齢68、私には有形無形の人生のカスが溜まっているが、無形のものは書く(告白する)ことで吐き出している。人生の終局が見えつつあり、同級生の一割はあの世だ。無形の棚卸は自伝的未発表原稿として貯まる一方だが、かたや形あるものは小さく狭い我が家なのに驚くほどある。生来貧しく育ち、貧乏性なので使えるものや壊れていても部品として使えるものは捨てられない性格となった。それでも、一つ一つを舐めるように触りながら入手時の回想とともに廃棄し日々我が家に隙間が増えている。嬉しくもあり悲しきかなという感覚である。恐らく多くの老人が私と同様のことをしているだろうが。

さて、本は場所を取るのでウサギ小屋に住む私は読み終わったら捨てざるをえない。数少ない在庫から1980年10月15日のブルータスが出てきたのでじっくり読みなおし、結局捨てないことにした!当時ハワイに別荘を持つなど石原裕次郎クラスのお話だったが、私も夢だけは持っていた。この夢を捨てられなく、この本も捨てられなかったのだ。この本に取材されたタンタラス山上の豪邸土地2189坪・建物280平米の物件は1億6500万円だが、現在だと20億円をはるかに超えるだろう。もっとも、このレベルの不動産はその辺りの周旋屋には出回らないので普通は庶民に感知できないと思う。



表紙である。ハワイ島のカヘイの売家で1898年にサトウキビ農園のオーナーが建てたとのこと。



これがタンタラスの丘の頂点の家とのこと。恐らく30年後の今も変わらない光景だろう。米国人の心には古ければ古いほど良いとの意識があるからだ。

話は一転するが、私の古くからの友人S氏がハワイで数十億の金を動かしており、彼は人生の終局に向かいつつある現在、ダイヤモンドヘッドの北側の裾野かノースショアの広大な丘かを最後の地と決めその選択を迷っているそうだ。いずれにせよ近々に決めるので遊びに来て欲しいと言われている。どちらの場合も、部屋数が多く好きなだけ泊まっていいよとのお誘いを受けているが、私も彼のような悩みがあればハッピーなんだが!若い頃から様々なビジネスに勤しんできた彼が、私から見ると夢のような邸宅に住むことは大変嬉しいことである。

私は長い人生コツコツとやってきたことで、今のところどうにか生存できている。しかし今は通過点に過ぎなく、生き続けなければならない。今後の長いもしくは短い人生をつつがなく過ごすことは大変困難だろう。日本経済を考えれば、GDPが低迷するなか老人比率がどんどん増える状況において私のような貧乏老人の将来は決して明るくない。単純な数学的考察をすれば、悲惨な将来は否めなく若い世代の奮闘を祈るばかりである。老いを止めることは出来ず、耐えがたい苦しみとしか言いようがない。修行が足りないか?宗教が必要か?
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追記:ハワイの友人の不動産 2017/8/7

昨日、ハワイの友人から連絡があり彼の実家近くの小岩の寿司屋で飲まないかというお誘いがあった。日本に来ているとは知らなかったが、翌日ハワイに帰るとのこと。あまりの暑さに東京に出かける気にならなくお断りしたが、件のハワイの不動産のことを聞いた。金は準備できており不動産屋との折衝状態だという。何十億の物件だから不動産屋の言い値で買う気はないとのこと。手数料は売値に比例するから不動産屋も高く売ろうと頑張るそうだ。そういうことで私が彼の別荘に居候する話はまた延びた。彼の年齢は私と同じで、若い頃偶然ハワイで出会い、互いの幼時の家庭環境も似ておりアマチュア無線を介して長く友人関係を続けられた。利害関係なく気が合ったというのが最大の理由だろうか?

追記:物件 2017/9/23

昨日ハワイの友人からskypeで連絡があり、購入検討中の不動産を教えてくれたのが以下のものである。

https://www.realtor.com/realestateandhomes-detail/95-1202-Kapanoe-St_Mililani_HI_96789_M75844-52143

上記外にも二、三あるとのことだが、途中で私に来客があり話は中断。この物件だが1ドル=100円換算で13億円である。ちょっとWebで見たところ六本木ヒルズレジデンスが220平米で10億円とのことだからヒルズ1戸分とほぼ等価である。ホノルルの丘の上と六本木を比べても何の意味もないが、六本木ヒルズに住んで年に数か月はハワイの別荘でという生活ができる人には購入する価値がある。もっともハワイには管理人を置いておかないと草木などの世話(*)ができないし、建物も傷むだろう。一方、資産管理という面でハワイの不動産は少なくとも私が数十年前に住んでいた頃から値下がりということは無かった。しかるに数十億の金の処置に困っている人はインフレ対策などの安全パイとして持っておくのも良いだろう。
 *:勿論ガーデニングサービスが必需であって、ハワイの法律だと芝生や枝木が伸び放題だと州法で処罰される。我が国で話題のゴミ屋敷はハワイではあり得ない。
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