アベマTVについて

テレビとネットですが、ラジオもテレビも新聞もとあらゆるものがネットに乗っかってきています。はてさて10年後は?私はその時点でもし生きながらえていても痴呆・寝たきり間違いありません。遺伝を考えれば身体的には親父と同等の末路になるでしょうから!

追記:2017/12/26

アメバTVには否定的な意見だったのですが、結局私が見るようになりました。ただ、現状はビジネス的にかなり難しいと思います。ニッチで行くか、王道を行くか、私ならばまず徹底的にニッチを攻めますが?

東京12チャンネルの"何でも鑑定団"がマニアの番組だった頃から今も観ています

●アベマTVについて 2017/7/2

いささか旧聞になるが日経朝刊に「アベマTV」1年藤田社長(*)語る(2017/4/11)という記事があり、切り抜きを取ってあった。タイトルは「動画視聴の習慣変える」である。20年くらい前になるが、テレビでWebをというコンセプトでシリコンバレーで起業し数年のWebTVというベンチャーがあり、富士通が出資することになり私が日本側のシステム開発責任者となった。社長は30過ぎのパールマンという人で、経営陣と主な技術者はそれ以前はアップルやジェネラルマジックという会社にいた人達で、なぜか経営陣や主な技術者はユダヤ系の人がほとんどだった。

私は三人の技術者を連れて一ヵ月以上この会社の一部屋に陣取り、システムの中身をチェックし、最終的に日本で展開した。勿論課金システムなど日本では全く使えない機能もあり、新たに作り込んだ部分もあったが、私の手下だった優秀な技術者達は既に過去に私が起案した別のプロジェクトで周辺技術を完全に習得しており、導入は非常にスムーズに進んだ。
 *:サイバーエージェント社長:藤田晋、動画配信をネットでというコンセプトだから以下の私の意見は的外れかも知れない。

結果から言えば、ビジネスとしてのWebTVは失敗しとっくに会社は無い。経緯を言えば、パールマン社長以下経営陣は早々にマイクロソフトに会社を売り、大金を手に次のビジネスに移った。大資本のマイクロソフトと富士通の両社がこの会社を買い、育てるということだったが、結局筋が悪く目論見どおり行かなかった。この世界は一般的に多くは散り、一部の本物のみが咲くという生き馬の目を抜く世界で、シリコンバレーでは今も多くのベンチャーがしのぎを削っている。

さてアベマTV(*)だが、私のつたない経験と勘に過ぎないが今のやり方だと失敗するだろう。記事を読むかぎりターゲットユーザーが誰だか分からず、独自コンテンツのドラマの制作で切り開いていくと言うからだ!さらにニュースの充実とあり、ニュースキャスターを採用するとあるので独自取材も行うのだろう。そもそもドラマやニュースをテレビで見るかPCやスマホで見るかということは、かなりスタンスが異なる。テレビはカウチポテトで、PCやスマホは指を動かすのだ。つまりテレビは離れて見て、PCやスマホはくっついてということで事実上別物と私は考えている。我が事だったが、これがWebTVの失敗の本質だ。当時富士通はこのプロジェクトで数十億スッた。現在インターネットを見ることができるテレビは多々あるが、果たして皆さんどういう使い方をしているのだろうか?恐らく藤田氏は十二分な調査研究のうえ最適解を導き出し、数百億の投資をしているのだろうが私ならばその投資は控える。もっとも、本当の戦略を記者に話そうはずもなく、私のエッセーは下衆の勘繰りに過ぎないかも知れない。
 *:今日は藤井4段の30戦目がありアメバTV(PCを使って)で観戦していたが接続切断が頻出しとても見てられなかった。我が家はAUの光1GでプロバイダはBIGLOBEだが、BIGLOBE側の回線容量(*)が少なすぎる。2万円のキャッシュバックに目がくらんだが、大手コモンキャリアはプロバイダ毎の回線容量を明示するように願いたい。今となっては、キャッシュバックを叩き返したい!BIGLOBEと決めつけているが、もしかするとアベマ側サーバのパワーに問題があるのかも知れない。いずれにせよ課題である!

我が家のテレビはインターネット対応でないが、現在販売中の高性能テレビはほぼ例外なくインターネット接続機能がある。単にブラウザのみならず特定のインターネット動画サイトに直結するアプリが搭載されていて、メニューから直接視聴できるように設計されている。ブラウザからはヤフーやグーグルなどを覗けるようだが、キーボードを使ってオンラインショッピングもという設計では無いようだ。パソコンとテレビを繋いだというより、テレビのリモコンでユーチューブを見るというスタンスだ。それにしてもいちいちユーチューブをテレビで見るか?そもそもSNSをテレビでやるか?大画面に向かってリモコンを使ってSNSはやらないだろう。私が設計するならば、スマホと連携したテレビにして、スマホのSNSからいきなりTV画面に飛ばしたい。それにしてもそこまでして見るかという疑問が残り、家族で見ていれば絶対にそれは無いだろう!

一方、50インチや60インチの画面を前にして、キーボードを使ってメールを受信したりオンラインショッピングをするという時代が来るのだろうか?ニュースや連続ドラマを見ながら、60インチ、80インチの画面の端っこの20インチの画面でオンラインショッピングやニュースチェックをするかも知れないが、現時点の私はただビールを飲みながらボーっとテレビを見ているだけだ!有機ELテレビを見たことのある人はご存知だろうが、コントラスト・明るさ・細密度が従来の液晶を超えている。これは何かの革命を起こすかも知れないが、単に密度が増すだけで実質的な情報量が増えた訳でない。極端に言えば、ボンヤリ見えていたのがクッキリしたということである。少々情報の精度が上がるが、実質的には同じ情報と言えよう。私が企画部門の責任者ならば精細度が増した点をどう生かすかというマーケットリサーチから始めるだろう。当然アメバTVも検討しているだろうが?これから先のテレビ・PC・スマホがどうなるかは私レベルの凡人には先が見えない。しかし改善改良コストダウンは果てなく進み、我が社にはこれも次期ビジネスの種である。
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追記:最近よくアメバTVを観る 2017/12/26

アメバTVのことをボロクソに書いておいてだが、実は最近しばしばアメバTVを見るようになった。既存のTV放送が面白くないときにアメバTVの自動車再生番組(*)を見ている。それ以外には、たまにボクシングや釣り番組だ。勿論私の好みは標準からかなり外れていて、学校や会社での性格診断では極端と評定された。そういう私のアメバTVへの願望を以下に記載した。偏執的な私だから役に立たないかも知れないが、むしろ普通のTV番組に満足できない視聴者を得られるかも知れない。多チャンネルケーブルTVはそういう顧客を抱えているのだろうから!
 *:倉庫などに眠るボロボロのヒストリックカーを見つけてきて完全再生するドキュメンタリーで、車好きの私にはメカの仕組みが良く分かり何度見ても楽しい番組である。同じ番組を何度もかんども放送しているが、私は同じプログラムを何度見ても飽きない。

・住宅や家具のリフォーム
・住宅建設
・電気製品などの設計製造
・骨董鑑定
・コンサートのハイレゾ放送(単純にハイレゾ信号がインターネットに乗るかどうかを調べてないが!)
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