ロードスターの不満と満足

これが私の最後の車になると思っています。どんなに頑張っても加齢による視力や注意力そして判断力などの衰えは止められませんから。
●ロードスターの不満と満足 2017/11/14

ロードスターに買い替えて1年、約4000Km走った。そろそろ最初の感想を書いておこう。マツダの車はもう何十年も前になるが、RX7というロータリーエンジンを搭載したスポーツカーが発売された時、新聞広告を見て発注した。スタイルと性能がポルシェ924同様で、価格はその半額以下というお値打ち品だった。当時米国ではこのRX7をプアマンズポルシェと称し人気だったそうだ。私の意見そのままだったのだ!130PSで1トンを切っていたからそれなりの加速だった。もう時効だろうが、当時中央高速(*)で160Km/hを出した。スロットルを踏み続けてみたかったのだ。なお今回私が買ったロードスターは125PSで1トンを切っているからほぼ同等の性能で私には十分な性能である。ただしフルスロットルを試したいという気持ちは今や全くない。歳の取りすぎか?
 *:1978年頃の中央高速は全通してなく、私の前を走る車も後から追いかけてくる車もなかった。ユーミンの"チュウオウフリーウェイ"という掛声に乗って走っていた!

最近マツダのセールスマンと話すことがあり、この車に関する私の不満と満足を言った。その際、パワー不足は感じないかと聞かれた。恐らく、それを言う顧客もあるのだろう?さて、私の不満と満足は以下のとおりである。

不満

・色選択が少ない

全ての色が景気悪いくすんだものだ。マイカを入れればいいというものでもないと思うのだが、専属の色デザイナーのセンスだからどうしようもない。米国でも同様のチョイスなのだろうか?米国人は明るい色を好む人が多く、カリフォルニアでは原色が似合う。上記の私のRX7は明るい黄色だったが、5年目くらいに気分転換にスカイブルーに塗り替えた。浅草の中古工具専門店でコンプレッサーとエアガンを買ってきて自宅の庭で自分でやったが、3mも離れれば新車同様だった!8年目に8万円で若い人に売ったが、彼は喜んで持ち帰った。この車も数年後には明るいスカイブルーに塗装するか?

なおセールスマンの話だと、現ロードスターの車体の凹凸は暗い色が美しく見えるとのことだった。私にすると、この車は充分凹凸が主張されており結構グラマラスな車体だと思う。

・サンバイザーがフロントガラスに着かない

これまでの車は全てサンバイザーがフロントガラスにくっついた。ところが、この車は垂直よりも少しフロントガラス寄りで止まってしまう。つまり突っ立ったままになる。私は背が低く座高も低い、従ってサンバイザーを夜も昼も倒し窓にくっつけている。暇ができればガラスにつくようなサンバイザーを作ろうと思っている。ついでに販売するか?型起こしからやると高くつくから、これを機会に三次元プリンダを買うか?

・冷暖房吹き出し口がきちんと止まらず、またその吹き出し範囲が狭い

私は夏場の冷風は顔に当たるようにしている。これまで乗った全ての車ではそれが出来た。ところがこの車ではそのアジャスト範囲が狭く、私の顔に当たらない。恐らく多くの人は体に冷風を当てているだろうが、私はそうすると体調がおかしくなる。長いドライブ経験から冷風は顔に当てるのが私の流儀である。つまり冷風を鼻から吸い、体全体を冷却するということだ。さらに問題は、吹き出し口の方向設定がユルユルできちんと止まらない。この吹き出し口の設計がどうなっているか分からないが、この口に被せる吹き出し口を作ろうと考えている。上記同様販売すれば買う人があろうか?

満足

・幌の上部にアルミパネルが入っている

昨年まで使っていたMR-Sは、結局ハードトップを購入した。幌はどうしても高速でバタつき音が気になるが、このロードスターはアルミパネルが幌にくっついて屋根の前方半分に入っている。効果は絶大でハードトップの必要性は無く、さらに布地のへたりも目立たない。車は屋根付きの車庫に入れているが幌やゴムの寿命はどうだろうか?劣化すれば買い替えるが、はてさて何年後か?

・サイズダウンとウェイトダウン

車の大きさと重さは走りに影響を与える。勿論我が家の狭い駐車場に大きい車は困る。ロードスターは今回のモデルチェンジで全長は4mを切った。私には取り回しの点でも大変良い。

自動車雑誌などを読むと専門家や素人の様々な意見がある。しかしだれの意見がどうであろうが、結局買いたいものを買うのが消費者だろう。なんでこんな車を買ったのかと思う車に乗っている人もいるが「放っておいてくれ」ということだ。私もそうやってなんだかんだと買い替えた。過去の全ての車に思い入れがあり、トヨタのMR-Sは高額な修理コストがかかり悔しい思いをしたが、そういう車でも大昔の楽しいことを思い出すことがある。

今の若い人は様々な趣味を抱えていて、例えばドライブや車の改造が趣味というのは少数派のようだ。首都圏の駅近で暮らしていれば車は不要で、本当に必要な際にはタクシーやレンタカーで十分である。単純な減価計算(*)をしてもその方が絶対に安くつく。しかし、田舎では車がないと生活できなく、山間へき地ではタクシーが無いところもあろう。悩ましい現実であり、結局便利で仕事が豊富な都会に人が集中する一因でもある。
 *:私は二台の車を持つが、運転しない家内からは軽一台で充分と迫られている。
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