12弦ギターを買った

この歳になると終活ですが、どうにも止まりませんね。困ったことです!
●12弦ギターを買った 2021/2/21

もう止めておけと自分に言い聞かせていたが、また買ってしまった。ギターは、隠れ家に5台我が家に8台になった。安くて気に入ったものを見つけるとついつい手が出てしまうのは、習性だろう。どうにも止まらない。勿論ギブソンのレスポールを手にしてみたいが、おいそれと手は出ない。手にするのは中古の格安品である。ところで、日経を読んでいたらアルフィーの高見沢俊彦が"断捨離だ"と書き、所有するギターが550本を超えたとある。勿論それは室内に入らなく、倉庫を借りているそうだ!彼はギターリストで、ギターのデザインまでしているというから私とは全くレベルが違う。それでも彼の550本は識別範囲を逸脱しているようにも私には思えるが、その道のプロにはどうってことない数なのだろう。



            傷らしい傷は殆ど無い     

ところで今回私が買ったギターだが、高校生の頃から欲しかった12弦ギターだ。これは金属弦のアコースティックギターで、エレキギターでない。もしかしてエレキギターの12弦を見つけたらまた手が出るかも知れず、これを手にしてから悩んでいる。高校生の頃、ベンチャーズが来日エレキギターブームが到来、同時にグループサウンズブーム。私もご多分に漏れず、保育園からの友人4人でエレキバンドを組んでいた。大学入試なぞなんのその、高校三年生の春をエレキ三昧でのんきに遊び呆けていた。

その頃のグループサウンドにワイルドワンズというバンドがあり、リードギターの加瀬邦彦が12弦のエレキギターを弾いていた。十二弦ギターには単音が存在せず、微妙な音が出る。単音を弾いても、同時に二弦が振動するので独特の音が生成されるからだ。ただ、その弦を押さえる為に倍の力が必要となり指が痛くなる。従って、12弦ギターをメインとするギタリストは非常に少ない。調べたところ、あのエリッククラプトンが時々12弦を弾いているようだ。彼ほどのテクニシャンでも、12弦の音は特別だったようだ!

さて今回手に入れたギターは金原(Kimbara)というブランドだが、工房の詳細は分からない。Webを調べたが宣伝は無い。但し、このブランドの中古ギターは多々見られる。私が手にした12弦ギターは、制作過程でヘッドを12弦用に改造したようで、つぎはぎが見られる。しかし、完璧に仕上げてありネックの反りもないので、元々そういう加工をしているのかも知れない。恐らくネックの補強もされていると思う。なぜなら弦のテンションは理屈上倍になり、反りやすいからだ。運よく程度の良いものが安く手に入り大変喜んでいる。明日から高校生の頃を思い出し、弾き始めるか。妻が怒るか?
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            ネックの鍵形の接続痕