青年よ食料生産を目指せ!

皆さん、勿論私も含めて、より良い治療を受けたいが、なるたけ金は払いたくないでしょう。それが政治と絡んで現在の医療制度を形成したと思います。米国のように、個人保険制度になると過剰医療は減るでしょう。ただ、オバマさんは、公的な医療保険制度を導入しようと頑張っていますが!

但し、オバマさん(米国)の場合は、日本とは異なり何かの問題があれば民意から直ぐに是正できると思います。そこが米国の民主主義であり、日本はまだまだそうなってないことが課題です。

追記:2017/2/16

このような記事がビジネス週刊誌に特集されるようになるとはひと昔前は考えられませんでした。それは規制緩和というキーワードに尽きると思います。この時代に自由競争なく全ての農家が繁栄することは無理でしょう。戦後の食糧不足の時代のルールを後生大事に守ってきた政治団体や農協には深く反省していただきたいと思います。恐らく反省などという用語は持ち合わせてないでしょうが?

追記:2017/3/17

本当?と思う記事でしたので追記しておきます。そもそも最初から記載すべきでしたが。この記事は第一章に記載されており、編集部が最も着目したのでしょう。
●青年よ食料生産を目指せ! 2013/10/03

今日の日経には消費税増に関して、「アベノミックスの忘れ物」との見出しで着目すべきことが記載されていた。「医療、年金、介護の給付は100兆円を突破、社会保障関係費は30兆円に迫り、GDPの2倍超の借金が積みあがった」とのこと。これに対して「消費増税だけで財政を安定させるには30%超の税率が必要」(米アトランタ連銀のR・アントン・ブラウン氏による)との予測。ところが、安倍政権は社会保障費の抑制に熱心でない、つまり、選挙が怖いのだ。

一方、厚生年金の積立金はこのままだと2038年に枯渇するという。丁度我々団塊の世代がバタバタとあの世に行く頃には、もう高度医療は受けられない。そういうことを踏まえて団塊の世代を代表する私として自身のことを考えた。果たして私はこのまま80過ぎまで生きながらえたとして、世の人たちに何かをしてあげることが出来るのだろうか?一方、何かの困難な病気になって、それを治療するために莫大な費用を使う価値があるのだろうか?「お断りします。静かにあの世に行かせてください。万一、痛がっているようでしたら、鎮痛薬はたっぷりと与えてください。」お願いとしては、その程度だろう。

「人の命は地球よりも重い」、「姥捨て山伝説」・・・様々な切り口があるが、我が国固有の文化の影響を受けたせいかどうか、今の医療は過剰品質だ。人命尊重の掛け声の基に、必要以上の治療や介護がなされてないだろうか?それにより医者の収入が増え、優秀な若者が医学部に殺到(*)しているのではないだろうか。私としては、食料生産の要の農学部に最も優秀な受験生が殺到して欲しい。少なくとも、私が子供の頃、医者が儲かる仕事で無かったことは確かだ。貧しい我が家の家庭医だった海野先生は、夜中だろうが重そうな黒いかばんを持ち自転車で我が家まで来てくれた。当時先生は寝る暇も無いと言っており、ある頃から自動車を購入して往診していたが過労から湊川鉄橋の踏み切りで蒸気機関車に激突し川原に転落した。運良く命は取り留めたが勿論車はスクラップ。当時は医者の往診はあたりまえだったが、何時ごろからか救急車の時代になった。国民皆保険制度が間違って運用されたことが、現在の医者優位の過剰医療となったのだ。とにかく、全ての患者に最高の治療を施すという錦の御旗の基に、医療保険金が湯水のごとく使われているのが現状だろう。3割負担を4割にすればどうだろうか?裕福な高齢者の負担を多くするというのは勿論だが、貧しい高齢者も相応の負担は当然だろう。
 *: 近所に住む友人の奥さんは徳島でトップの進学校出身だが、「同期の半分が医学部に進学した」とのこと。それほどまでに医学部のプレステージが高いことが分かる。なお、この友人のお子さんは慶応出身の医者だ。彼が子供の頃、私の娘達と遊んでいたが、心優しいお子さんだった。そのままに小児科を担当しているとのこと。

ただ、不思議なことだが、多くの高齢者は「相応の負担」を嫌うようだ。それは選挙の結果にも明に表れている。私の親達のことを考えてみるとよく分かるが、死期が近づけば近づくほど死にたくなくなるようだ。本人は論理的な考えもできなくなり、まるで幼児レベルの精神状態になっているとしか見えない。私は絶対そうなりたくないと思うが、年を取れば取るほど自己中心になるのは老化という幼児化だ。今の私は偉そうにのたもうているが、脳細胞の劣化に伴い死の床で垂れ流しながら"死にたくない"と叫ぶだろう。医療と倫理の境界や限界が明でないことが、今日の医療費高騰を招いている。自然界の掟に従えば、運が良くかつ適応できた生物が生き残る。医の倫理とは別に、財を持つものは自前で最高の治療を、財なきものは社会保障で出来る既定のレベルまでが適切な治療でないだろうか?このままでは、日本人全員が医者や看護士になって老人延命に全エネルギーを費やすことになりかねない。日本中から病気を無くし、医療の世界最高水準を目指すことが国家目標となってもおかしくない。ただしそうなれば、生産者が減って物の値段が極端に上がり国家は破綻する。しかしエントロピーの法則からすれば、その直前に中和されるだろう。これは私がどうこうできるものでもなく、また若い人達が制御できるものでもなく、今後どんどん増加する老人比率という物理的要因がそうするはずだ。若い人達にお薦めすることは、今後の人類の特に我が国の課題を踏まえて「青年よ食料生産を目指せ」!
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追記:儲かる農業 2017/2/16

2017 2/18 週刊ダイヤモンドの表紙だ。今後、我が国の農業はどんどん規制が解かれ自由化が進み新たな産業としてよみがえるだろう。我々日本人のDNAに組み込まれた勤勉と善良が新たな産業を創生するに違いない。単に野菜作りというのでなく、農業用エネルギー、農業用機器、農業用栽培工場、ありとあらゆるパラメタに農業が付く時代が到来し、それらの機器やノウハウが海外に輸出されるようになることは間違いない。なぜなら、農業に適用できる基礎的なハイテクノウハウは既に醸成されているからだ。

これまで我が国ではあまりにも農業が軽視されてきた。今後は、ダイヤモンド誌がまとめきれない程の農業情報が氾濫する時代が来るはずだ。現在の農業を大ざっぱに分類すれば米国の大規模農業、ヨーロッパや豪州の特化された農業、それ以外の国の小規模農業、最後が我が国の三ちゃん農業だ。しかし、今後は我が国のハイテク合理化農業が世界的な潮流となり、我が国で農家と言えば富裕層の代名詞となることは間違いない。水の豊かな水はけの良い平らな土地は米作専用地となり、少々いびつな土地は野菜工場となり、段々畑や棚田は山林に戻るだろう。

さて、歴史を振り返ると、最後にものを言うのは食料と最新武器である。我が国が上記のようになるという傍証として、少子高齢化がある。なんだかんだと言っても、農業に若者は必需であり、それが農業が成長産業となることの必要条件である。現在若い人は医学や介護に職を求めているが、将来農業に転向することは十分に予測できる。ローマ時代は病人の介護や医者は奴隷の仕事だった。つまりそれだけリスキーな仕事だったのだ。現在それは収入という形で補完されている。しかし、今後は"病気"よりもそれ以前の"食糧"がキーワードである。このままだと、食糧の方が薬や治療よりも価格は高くなるのだから。

今後の農家は、戦前のイメージから来る24時間365日田畑を守り炎天下で働き続ける貧しい農民でなく、経営手法を持った豊かな農家である。我が国民の資質を考えれば、自由競争においては米国のような農業経営者が出現することは明らかである。勿論、競争には勝者もあれば敗者もあり、それこそが我々が現在享受する自由主義社会である。週刊ダイヤモンドの編集部が総力で取材した記事をなめるように読み、私も農業という切り口で新しいビジネスを展開させたいと思うが、我社には少々人物金に問題がある。私一人でも、たった4反でも、どうにかできる隙間はないかと探っている。そう考えている時が最も楽しい瞬間でもある。しかし、そのような時間が少々長すぎて、当社は全く結果が出て無いが。それでも、PCやスマホや特殊な器機を活用したシンプルで効き目のある農業用制御システムを考え、我が田畑に適用したい。

たまたま今日の日経夕刊の"あすへの話題"に元内閣府事務次官の松元崇氏が大蔵省主計局で農業の主査をしていたときのこと…「日本の農業は生産性が低いので縮小もやむを得ないという主査の暴論に対して、農水省の担当者は日本が豊葦原の瑞穂の国であること、本来生産性の高い農業を営める国であることを諄々と説いた…」とある。立派な農水官僚もいたのだ。当時から、近代農業の発展に予算をつけていれば、今頃花が咲き中国や東南アジアに農産品を大量に輸出していたと思う。今も続く縛りが解かれた数年後が楽しみである。

追記:産地偽装疑惑… 2017/3/17

「"魚沼産"に中国産混入の疑い疲弊するコメ流通の末路」との表題で週刊ダイヤモンドがブランド米の検査結果を示している。驚くべき結果で、ここに挙げられた4種のブランド米のうち3種に中国産米が混入していたのだ。その比率も三割、四割、六割である。そもそも中国から米が輸入されているとは全く知らなかった。コメ余りと言われる我が国になぜ人口増で食糧不足が危惧される中国から?と思っていた。そこで調べてみると、2013年のデータだと総輸入量69万トンのうち5%が中国からだった。産地偽装は食品衛生法などに抵触すると思うが、これに関し何の音沙汰もないことが気になる。いずれにせよJA崩壊の序章か?
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