憲法9条と昨今の国会中継
国会の会期延長がきまりましたが、安倍首相の狙いはたった一つでしょう。私もそれを望んでいますが!
追記:2015/08/05
安倍先輩から数年前に頂いた本です。既に読んでいたのですが再び読んでみました。
追記:2015/08/31
小学生の頃近所の子供達と"安保反対"と叫び遊んでいたことを思い出します。あれは60年安保の頃だったのでしょう。もし安保が無かったらとっくの昔にロシアに占領され共産国の一つになっていたかも知れませんね。
追記:2015/09/06
南原繁氏は政治学者として頂点にあった人ですが、現実をも十分見通していたことが分かります。なぜなら、ここに引用したことは南原氏と政池氏の個人的な会話で、予め熟考された書き物でないからです。
追記:2015/09/18
大内氏のこの表現は法律を勉強された方にはその解釈があるでしょうが、私には勝手な解釈しかできません。
追記:2015/09/20
安保は我が国の生命線ともいえます。少なくとも私はそう思ってますが、それに反対する人が大勢いることに驚きます。平和、すなわち軍隊不要と言う人が大勢いることに寒気を感じます。ユートピアが存在しないことは歴史が証明し、我々は義務教育で歴史を習ってきたのですが!
追記:2015/10/06
当時私は小学生、「安保反対」と叫び近所の悪ガキと遊んでいました。さて現在、これほどの情報が溢れていても、米国以外との同盟を望む人や政党があることに唖然とします。
追記:2015/10/16
憲法を語るならば、前文をもと読んでみました。語るほどの資格や能力はありませんが!読んだこともない憲法に興味を示すきっかけは昨今の状況です。学生時代は思想的に孤独なノンポリでした。
追記:2015/12/2
10月16日の追記に再追記しました。読み返すと私の意見が弱いように思えたので、第二段落を追記しました。
追記:2016/1/10
オバマ氏の弱腰が世界を混乱に陥れたとも思いますが、真因は格差すなわち貧困でしょう。全世界の人々が今日食べるものに困ることのないような世界が現出することを望みます。私もその一助となりたいと思っているのですが?
追記:2017/1/1
憲法9条を世界の国々に採用させようという人がいることに驚きました。個人的には絶対無理とは思いますが、やってみなければ分かりません。
追記:2017/9/30
憲法について湯川氏はほんの少し左寄りのようです。ただ私は外交的な力で北朝鮮の恫喝をやめさせることは無理だと思います。なにしろ平気で拉致や暗殺をする国ですから!
●憲法9条と昨今の国会中継 2015/06/23
我が国の世界でも稀有なる憲法は、
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
とある。
英文でどうだか調べたところ、以下のようになっている。
Chapter ii. Renunciation of war
article 9.
Aspiring sincerely to an international peace
based on justice and order, the Japanese people
forever renounce war as a sovereign right
of the nation and the threat or use of force
as means of settling international disputes.
In order to accomplish the aim of the preceding
paragraph, land, sea, and air forces, as well as
other war potential, will never be maintained.
The right of belligerency of the state will not
be recognized.
元来、9条は終戦直後GHQに押し付けられた(*)とのこともあり、恐らく英文の方が先に出来、それを日本語に訳したのだろう。そもそも英語は曖昧さを許さない言語構造だから、その訳語の日本語も軍隊を持たず戦争もしないと読めるのは当然だ。
*:諸説あるが、私はそれを信じている。
上記9条は、私が小学校の頃社会科の教科書に掲載されていたはずで、勿論条文は全く覚えてないが、先生から平和国家日本を象徴するものと教えられていた。当時クラスでは「もし日本が外国から攻撃されたらどうする?」などのディベートは無かったと思う。まだ戦後の混乱や貧困から抜けきれてなく、学校教育では他国からの攻撃は想定してなかったのかもしれない。そもそもサンフランシスコ講和条約が結ばれたとはいえ事実上米軍の支配下にあり、それが現在も続いていることは見ての通りである。もしたった今米軍が去れば、明日にも北海道にロシア軍、沖縄に中国軍が上陸することは間違いない。北海道はほんの数百年前はアイヌの地であり、沖縄は琉球王国であり、双方の地を解放するという大義名分だろう。クリミアやスプラットリーを見れば子供でも想像できることである。
さて、現在著名憲法学者や政治家が、自衛隊の海外派遣について国会で議論しているが、私には無駄な暇つぶしのように思えるのは勘違いだろうか?上記の憲法を読むに、自衛隊は「陸海空軍その他の戦力」にあたり、自衛隊の海外派遣は「武力による威嚇又は武力の行使」にあたると私は思う。少々くどいが、自衛隊は軍隊でないとは詭弁でしかなく、自衛隊の海外派遣について国会で何人かの憲法学者が違憲だと主張するのは当然だろう。条文にそう書いてあるのだから!
政治家や憲法学者には、違憲合憲でなく国の安全を誰がどう守るかを町のおじさんやおばさんにも分かるように説明して欲しい。そして今後我が国を守る憲法を、小学生や中学生にも分かる日本語で作って欲しい。だらだらと憲法解釈論を続けることは、私には税金の無駄遣いにしか見えない。解釈論は早々に切り上げて、国防論に切り替えるべきだ。一方、戦争反対とは誰でも言えるが、野党が与党に言うのでなく、与野党が中国やロシアに対して言うべきだ。さらに言えば、理不尽に占拠されている北方四島や竹島の奪還と、北朝鮮に拉致された人々の救出を目指すべきだ。日本を骨抜きにするために終戦直後にGHQ主導で作られた現憲法の改正は独立国日本として当然である。
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追記:「昭和思い出の記:安倍道典(*)」より 2015/08/05
新憲法が発布された直後のことだが、印刷物として母校(三本松高校)の生徒に配られ先生が明治憲法と比較して解説したときのことだ。安倍氏は、「憲法九条に『国際紛争を解決する手段としては』という表現がありますが、『手段としては』といういい方では、その他の場合があるということになりませんか」と質問したそうだ。安倍氏は日本軍が武装解除された中、満洲から無防備で引き揚げてきたときの思い出があり、「自衛権まで放棄するのか」という気持ちから発言したとのことだ。
現在の憲法学者の解釈は自衛権があるとのことだが、上記和文に対する英文は
… as means of settling international disputes.
と素直な文章である。つまり自衛隊には紛争解決が出来ない。しかし、法律学者の解釈だとできるとのこと。英文学者に聞いてみたい。
*:安倍氏は1932年生まれの母校の先輩で同窓会で何度かお会いしたことがあるが、その際に頂いた自叙伝である。
追記:安保法案反対大規模なデモ 2015/08/31
上記表題で日経朝刊の三面に小さく記載されている。最初一面を見て、どこにもこの記事がなく"アレ"と思ったが、三面扱いだった!テレビで見ていると、デモ隊は"戦争反対"や"子供を兵隊に行かせない"などと主張している。私は"安保賛成"であるが、彼らの主張からすると"戦争賛成"とも取られかねないのでくどいが書いておく。今の日本に"戦争賛成"という人は恐らく一人もいないだろう。これは、国民を守る手法に関する"見解の相違"の話である。安保反対を標榜する人は「自衛隊も安保も放棄し丸腰になるから、我が国を侵略しないでね」と中国、ロシア、北朝鮮に働きかけ担保を取ってもらいたい。そうなると5兆円の防衛予算が不要となり我が国は万々歳だ。
ただし、以下の事実をよく思い返して欲しい。日本の敗戦が決定的になったとたんにロシアは日ソ不可侵条約を無視し満州やサハリンやアリューシャン列島に攻め込んだ。結果として57万5千人が連行され、未帰還は5万5千人という。事実上日本兵が奴隷として働かされ、そのうち十人に一人は虐殺されたのだ。さらに未だに北方四島は占領されたままだ。何かの歴史書だったか、ヨーロッパにおけるすべての平和条約が2年と持たなかったとのこと!
追記:"回想の南原繁"から 2015/09/06
南原氏と政池仁氏(*)の間でドストエフスキーとベルジャエフの話になり、政池氏は
*:南原氏同様、内村鑑三に師事し、その後独立伝道活動をした。
…これらの偉大なる思想家を生んだロシア民族も偉大であると思った。次に参上した時そのことを話したら、南原先生は「それはそうだけれども、現在のソ連政府というものは少しも信用できるものではない。日ソ不可侵条約があるから安心だなどと思っていたら大間違いだ」と言われた。その時私は聞き流していたが、終戦まぎわになってソ連軍が突如満州に攻め込んで来た時、初めて南原先生の予言の力に驚いた。…
とある。当時政府は終戦の調停を全く信頼できないソ連に託した史実があるが、昭和19年に上記会話がなされていたのだ。それほどに南原氏の常識は世界レベルだった。
さらに話は続くが、戦争が終結し新憲法9条に対し、貴族院において他の人が皆賛成したときに南原氏と共産党の野坂参三氏のただ二人だけが反対したそうだ。但し、南原氏と野坂氏の意図は全く異なるが!
追記:再び上記の本より 2015/09/18
"去り行く名総長南原"との表題で東大新聞1959.12.6に、大内兵衛氏が南原氏のことを記載しており、その最初の段落に憲法のことについて述べている。
…今から六年前南原が総長になったときは、日本の全面的な危機であり、とくに東大の危機、日本教育の危機であった。今日では、日本の憲法がどのくらいの程度の配給品であったかについて見当がつきかけているが、それと考えあわせれば、日本の教育も、東京大学の精神も、一つまちがえれば永久に属地的、属人的となり果てていたのである。このときに…
とある。ここに述べられた「今日では、日本の憲法がどのくらいの程度の配給品であったかについて見当がつきかけているが」は、連合軍に無理やり押し付けられたことを怒る氏の表現であろう。勝手な解釈だが!
追記:安保法案成立について 2015/09/20
安保法案が成立したことを喜ぶ。万一、米国との同盟を破棄し自衛隊のみで我が国を防御するとなると、明日にもドンパチが始まることは間違いないからだ。
さて、国会前での安保反対デモが中継されていたが、そのプラカードに「戦争反対」「戦争させない」などが目立つ。そもそも安保法案は、戦争抑止のための法案なのだ。もし安保が無ければ、中国は沖縄に、ロシアは北海道に軍隊を上陸させ、北朝鮮からはミサイルが飛んでこよう。安保反対を標榜する人は、我が国が丸腰になっても中国軍やロシア軍は攻めてこないという確約を取り付けて欲しい。むしろ、中国やロシアに対して「戦争反対」と叫んで欲しい。国会を取り巻くデモ隊がウクライナに行き、ロシアに対して「戦争反対」と叫ぶならば彼らは本物だ!それにしても民主党政権が多くの人から見放されたことに納得がいく。日本国を左右する議案には「とりあえず対抗勢力に反対」ではいけない。今回のことでさらに多くの支持者を失っただろう。一般市民をバカにしてはいけない。普通に新聞を読みニュースを見ていれば、中国やロシアが如何に信用できないかは誰にでも分かるからだ!
先ほど、家内と話していたのだが、安保反対勢力は「安保賛成=戦争賛成」というロジックと決めつけ、それが一般人に対するアンケートでは50%以上が安保反対という数値になっているのでは?ということだ。そもそも安保と戦争の相関が正負どちらに傾くかは、その状況により異なる。但し、少なくとも1951年の条約締結から現時点に至るまで、安保が戦禍から我が国を守ってきた。そもそもこの世にユートピアは存在しないのだ。最終的に、座して死を待てという第9条を改正し、我が身を自ずから守ることが不可欠である。その折には、この老骨も敵に立ち向かうことは厭わない。
追記:私の履歴書より 2015/10/06
元JR東海社長の葛西敬之氏の学生時代、1959年4月に東大の文科一類に入学した時のことだが、
…学内には立て看板が並び、私のクラスでも討論会が開かれた。
中略
私は手を挙げ、発言した。「安保改定阻止という前に、安保条約とはどういうものなのか、日本の安全保障はどうあるべきなのか。まずその議論をした方がいい」
中略
クラス討論会はその後もたびたび開かれ、「僕たち東大生は民衆の代わりに考えなくてはならない。その責務がある」というような、ばかばかしい議論をしていた。…
とある。勿論だが当時の東大の学生も、安保が何たるかを理解していた人もいるのだ。つまり左翼系の学生の扇動に惑わされない学生も多々いたということである。
脈絡は飛ぶが、新聞を読んでいるうちに70年安保の頃のことを思い出した。私は大学生で夏休みの帰省時、当時、実家の近くに住んでいた親父の親友の鎌田勤さんは「安保反対と叫んでいる連中は全員ソ連に送り込めばいいのだ!」と親父に言った。親父は「その通りだ!そんなにアメリカがいやならソ連に行けばいいのだ!」と互いに悦に入っていた。勤さんも親父も右翼でも左翼でもないが、国の安全は何がベストかを完全に理解していた。さらに脈絡は一転するが、次の選挙では18歳の若者も一票の権利ができる。彼ら彼女らに我が国の安全のためには、完全自立か誰との同盟がベストかを自分の頭で考えてもらいたい。そんなこと考えなくとも分かるだろうが!
追記:憲法の前文に驚く 2015/10/16
ここに書かれた理想主義「…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して…」に愕然とする。そのように立派な国民が我が国の周辺に住んでいるのか?平和を愛する国民ならば、尖閣にケチをつけ、スプラットリー環礁に飛行場を作り、北方四島を占拠し、我が国民を拉致するようなことは絶対にしないはずだ。このままでは、お人好しの日本人というイメージが国際的に定着しかねないことを危惧する。私は座して死ぬことを断固拒否し、志願兵として最後の一人になろうとも戦い抜く。
上記和文に対する英文は、"...trusting in the justice and faith of the peace-loving peoples of the world."である。まるで世界中の人々は平和的で、我々日本人は好戦的だとしか言いようがない文章だ。第二次大戦の責任をすべて日本人に押し付けようとするGHQの意図がよく理解できる。なお、不確かな情報だが、GHQの若い女性事務職員がこれらの文言作成に関与したとの話をどこかで読んだ!今となっては終戦直後の子供じみたGHQの画策が、結果的に我が国の益となったのだ。我が自衛隊を朝鮮戦争に参戦させられずベトナムにも派兵できなかった時点で彼らは誤りに気づいただろう!しかし、迫りくる中国とロシアの言動をみれば、今後我が国が米軍の支援のみで持ちこたえることは無理だ。(2015/12/02追記)
さて、現状を考えると、我が国の安全を脅かしているものの一つは憲法である。憲法学者は、日本の安全の為にどのように憲法を改正すべきか研究してもらいたい。念のため、以下に前文の和文と英文を転記した。これらはそもそも英文から作られたとのことである。
日本国憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
We, the japanese people, acting through our
duly elected representatives in the national diet,
determined that we shall secure for ourselves
and our posterity the fruits of peaceful cooperation
with all nations and the blessings of liberty
throughout this land, and resolved that never again
shall we be visited with the horrors of war
through the action of government, do proclaim
that sovereign power resides with the people and
do firmly establish this constitution.
government is as acred trust of the people,
the authority for which is derived from the people,
The powers of which are exercised by the
representatives of the people, and the benefits
of which are enjoyed by the people.this is a
universal principle of mankind upon which this
constitution is founded. we reject and revoke
all constitutions, laws, ordinances, and rescripts
in conflict herewith.
We, the japanese people, desire peace for all time
and are deeply conscious of the high ideals
controlling human relationship, and we have
determined to preserve our security and existence,
trusting in the justice and faith of the
peace-loving peoples of the world. we desire
to occupy an honored place in an international
society striving for the preservation of peace,
and the banishment of tyranny and slavery,
oppression and intolerance for all time from
the earth. we recognize that all peoples of
the world have the right to live in peace, free
from fear and want.
We believe that no nation is responsible to
itself alone, but that laws of political morality are
universal; and that obedience to such laws is
incumbent upon all nations who would sustain
their own sovereignty and justify their sovereign
relationship with other nations.
We, the japanese people, pledge our national
honor to accomplish these high ideals and
purposes with all our resources.
追記:米国の憲法を読んでみた 2016/1/10
我が国の憲法前文を読みその偏向ぶりに憤慨していたが、それを押し付けた米国はどうなんだとふと思った。米国の前文はシンプルで分かり易い。
We the People of the United States,
in Order to form a more perfect Union,
establish Justice, insure domestic Tranquility,
provide for the common defense,
promote the general Welfare,
and secure the Blessings of Liberty to ourselves
and our Posterity, do ordain and establish
this Constitution for the United States of America.
訳文:我々合衆国国民は、より完璧な連邦を作り、正義を守り、国内を安定させ、国の安全を確保し、国民の福祉を推進し、我々と子孫が自由の恵みを受けるために米国憲法を制定する。(*)
*:訳文におかしな点があれば、お知らせください。分かりやすい文章にと心がけました。
無駄な文言が無く、実に分かり易い。翻って我が国の前文だが、和文を読んだときには感じなかったが、英文を読んでいるうちに腹が立ってきた。まるで子供を諭すような文章だからだ!最初は法律英語だからと思っていたが、読んでいるうちにバカな日本人に自由主義、個人主義を教えてやろうとのマッカーサーの意図をあからさまに感じた!もっとも、昭和の十年も過ぎると軍国主義が猛威を振るい、天皇が神となり、米英を相手に戦争を始めるバカなことをやってしまった。その責任者もはっきりせず、誰も責任を取らないまま戦後がスタートしたから、マッカーサーは日本人に"自由と平等"とは何かを教えたかったのだろう。勿論、二度と日本人には米国に手出しさせないぞと"座して死を待て"と書き込んだに違いない。終戦直後東大総長となった南原繁氏がこの憲法に反対したが、その後の我が国の法学部の教授や卒業生はあまたいるが、表立った改憲論争(*)はない。現憲法が金科玉条のごとく学問の場で扱われてきたことに不安を感じる。
*:政治家は論じている。
ところで、米国憲法の前文を読んだ人は、我が国の憲法を改正すべきと思うはずだ?少なくとも中学生にも十分に理解できる我々自身が考えた日本語で記述すべきと思う。
追記:東京新聞と日経新聞を読み比べて 2017/1/1
年末の一か月間東京新聞を読んだ。試し読みキャンペーンのチラシが入っていたからだ。その結果だが、東京新聞は日経新聞に比較してかなり左に寄っている。そもそも日経新聞はその性格上少々右寄りに傾かざるを得ないと思うが、初めて東京新聞を読んでその主張を強く感じた。
元旦の一面には「東大名誉教授ら呼び掛け 9条精神で地球憲章を」とある。そこには東大名誉教授の堀尾輝久氏が9条を基に地球憲章を作る運動を思いつき今年から本格的に動き出すそうだ。憲法9条を他国が受け入れれば戦争が無くなるが、不可能だと私は思っていた。しかしそれを本当に推進する人が現れたことに大変驚いた。とりあえず趣意書を各国語に翻訳しウエブサイトを立ち上げ賛同者を世界中から募るという。最終的に憲法9条をプーチン大統領、習近平主席、金正恩委員長に受け入れさせれば我が国は安泰だ。勿論、中東やヨーロッパで破壊活動をする過激派組織やそれに対抗する各国に受け入れさせれば世界は安泰だ。堀尾氏の今後の活躍を期待し、動向を見守りたい。
堀尾氏の運動に対して私にできることがあれば支援したいが、はたしてプーチン大統領が9条を受け入れクリミアから撤退するか?様々な紛争や侵略があるが、その根底には貧困があり、貧困が邪悪を醸成し、その過程で邪悪な指導者や独裁者が現れるのだろう。人の心の奥底に存在する邪悪を払拭できれば世の中から泥棒や独裁者を一掃でき、警察や軍隊は不要となるのだが。
追記:湯川れい子氏の意見 2017/9/30
昨日、日経”私の履歴書”から原発に関する湯川氏の意見を引用したばかりだが、最終回の今日は憲法について述べてた。
…確かに九条は一種の理想宣言にすぎない。でも「こちらから進んで他国の人を殺さない」という誓いが持つ外交的な力を信じたい。北の国がミサイルを見境なく飛ばすような時代だからこそ、九条の人類史的な意味を世界に誇示すべきではないだろうか。…
とある。次の段落では自衛権までもは否定しないとあり、こういう肯定の仕方もあるかと読んだ。しかし、私は「我が国民の生命と財産を守る為、我が国に対する軍事的攻撃の兆しが見えたら敵対国を躊躇なく先制攻撃する」と憲法に書いて欲しい!
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