新国立競技場建設と真珠湾攻撃について
誰も責任を取らないということは、最終的に選んだ側の我々の責任でしょう。そして我々が被害を被るのですから、自業自得とも言われかねませんね!選挙は慎重に。
一方、昨今のギリシャ問題を見るにつけ、今後のオリンピックはギリシャの経済支援のため元祖ギリシャで実施はどうでしょう?
追記:2015/07/17
見直しが決まったようですが、さらに費用が増えることの無きようお願いしたいものです。
追記:2015/07/18
今後も何が起きるか分かりませんので、我々は注意深く見つめなければなりません。但し、どんなに我々が注意し、声をあげようが、時間切れで終わってしまうことが問題ですね。
追記:2015/09/02
国立競技場といい、五輪エンブレムといい、金にまとわりつくウジ虫のような人たちの影を感じてしまうのは私だけでしょうか?今日の食事にも困る人がいることを税を使う人たちは考えたことがあるのでしょうか?
追記:2015/09/26
政治家は選んだ人にも責任があると思いますが、官僚の場合は誰に責任があるのでしょうか?
追記:2016/12/1
アスリートファーストでなく、納税者ファーストではないでしょうか?金に群がる人や組織が浮かびます。
●新国立競技場建設と真珠湾攻撃について 2015/07/12
オリンピック誘致が決まり、国立競技場の解体撤去が進みほぼ更地になった。しかし、新国立競技場の建設費用が定まらず、7月10日時点で2520億円(*)とのこと。建設コストや維持コストが見積もりの度に高くなり、そもそも設計条件の根拠も希薄で責任者が誰かも分からない。このまま早々に建設に着手すべきとの理由も、近々のラグビーの試合に間に合わせなければならないなど、資金の供出元である我々納税者にすればとうてい納得できないからだ。
*:維持管理費は年間20億円とも40億円とも記述されている。このまま突っ走れば、建設費も維持費も増えこそすれ減りはしないことは過去の経験から想像がつく。
折しも、7月10日の日経の社説に「この新国立競技場を未来へ引き渡せるか:これほど無謀な国家プロジェクトがいっさいの見直しもなく進行する事態に、あぜんとするばかりだ。2020年東京五輪・パラリンピックに向けた新国立競技場建設計画の暴走である。・・・このプロジェクトに関係する人たちに、そんな世論は聞こえないのだろうか。危惧すべきは新競技場そのものの問題だけではない。こういう感覚でものごとを進めていく無責任体質が、いま日本をむしばんでいることが恐ろしい。」とある。勿論異論はなく、そのとおりである。
これに関する様々なニュースや記事を読んで思ったことは、責任者の所在が不明なことが最大の問題だ。オリンピックは日本の国家プロジェクトであるが、その主競技場の建設に関する責任者が誰だか分らない。これは納税者の一人としてとても看過できない。つい先頃遠藤利明衆院議員がオリンピック大臣として任命されたが、大臣の権限と責任でこの問題を解決すべきである。遠藤大臣は選挙民から選ばれた議員だから、庶民の意図を汲む責任がある。
もしこのまま新競技場が建設されると、3000億円以上の支出となり、オリンピックの終了後も赤字を垂れ流すことになろうが、誰が責任を取るのだろうか?我々庶民の税がこの費用に充てられるのだ。まるでお祭り騒ぎのように中国や南方や真珠湾に出撃し、その後の悲惨な結果と、終戦後誰も責任を取らなかったことの分析"無責任の体系:丸山真男"を思い出す。特攻精神でオリンピックを誘致していいのだろうか?神風はそう何度もは吹かないのだ。今からでも決して遅くはない。計画を練り直すべきである。
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追記:国際公約とは? 2015/07/17
新国立競技場の建設は国際公約とのことである。そこで、"新国立競技場、国際公約"をWebでサーチした。ざっと見た範囲では、五輪招致の際安倍晋三首相が「このスタジアムを造る」と発言したことがその根拠らしく、いわゆるコミットメントとして詳細を文書にし、不履行時のペナルティなどを具体的に記述したものではない。そもそも競技場のデザインでオリンピックの招致が決まることはおかしい。この件に関し国際オリンピック委員会が何かのコメントを出したり、海外のメディアが騒ぐでもない。今回の騒ぎにオリンピックに巣食う団体や建築業者などの影を感じるのは私だけだろうか?税の使途吟味ということで、見直しは正しい判断だ。「おもてなし」と謳いながら大勢が外遊していたことを思い出す。
追記:舛添都知事の弁 2015/07/18
今朝の日経によると、舛添氏は「朝令暮改(*)をやるな」と批判したそうだが、おかしいと気付いた時点で方針変換することは当然だ。かなりレベルが異なるが、それができなく膨大な犠牲をもたらしたのが先の大戦である。当初の想定と異なることになれば、その時点でたとえ"オリンピック返上"となれども転向すべきである。数式と違って世の動きは複雑で、その中で不当な利を得ようとするうじ虫は多い。まずは税の正しい使い方を見極めて競技場建設を進めるべきである。我々が供出した税であり、天から降ってきた金ではないのだ。
*:脈絡上"朝令暮改"と言えないと思う。
追記:国立競技場とエンブレム 2015/09/02
国立競技場が白紙に戻ったと思ったら、エンブレムが白紙撤回された。またもや税金が無駄使いされたのだ。エンブレムに関する私の見解は、日の丸と東京のTを掛け合わせれば誰がデフォルメしてもこんなものだ。逆にこんなもので数千万もかかるのかと思ってしまうが、それがアーティストの値打ちだ。つまり、デザインのプロとしてパクリへの保証である。それにしても彼の場合は、これ以外のデザインにパクリが多すぎた。例え兵のしでかしたこととは言えども、大将は責任を取らなければならない。国立競技場は大将が誰だか分らず、エンブレムの大将はその采配がいい加減すぎた。さらに、双方の本当の問題は裏に見え隠れするウジ虫だ。うやむや(*)をいいことに、おいしい蜜に群がる人や組織である。そもそも「オ・モ・テ・ナ・シ」と呪文を唱えながら、大勢が税金を使って外遊していた頃から私は「オリンピックはそのあたりの原っぱでやれば良いのだ」と思っていた。新たなエンブレムは昔の東京五輪のを使えとの意見もあるが、それがダメなら私が無料でデザインしよう。Tまたは東を国旗の赤マルと重ねればよい。そしてそのコンファームには、Webで世界中にアピールするのだ!
*:うやむやにしておいて関係者でおいしい蜜を吸おうという、不必要な公共事業に見られる図式だ。日本国はこのままで大丈夫か?選挙民はよく考えて投票すべきである。
追記:辞任? 2015/09/26
下村大臣が辞任したいとのこと。問題が表面化したときは何食わぬ顔、時間切れとみるや辞任表明とは、ズルいと思うのは私だけだろうか?文科省の局長といい、日本スポーツ振興センター理事長といい、任期切れに合わせて退任とのこと。誰も責任をとらない体質が我が国の中枢部にいる政治家や官僚に蔓延していることが悲しい。特に教育行政の頂点にある文科大臣がこれでは子供たちにどう説明すればいいのだ。
オリンピックの施設 2016/12/1
五輪の施設についてすったもんだしているが、小池都知事の費用削減策はことごとくブロックされていることは報道されているとおりだ。費用を使う方向にドライブされていることは裏に建設業者とそれにつるんだ議員の企てだろう。建設推進派の標語として「アスリートファースト」との言が頻出するが、血税を供出した「納税者ファースト」を第一に考えて欲しい。勿論小池都知事の「都民ファースト」でもある。何度も書くが、オリンピックはそのあたりの原っぱでやればよい、誘致側関係者が外遊したり決定権を持つIOC委員が家族づれで大名旅行する費用に我々の税金を使って欲しくない。そもそもオリンピックはスポーツの祭典であって、競技場や付帯施設の立派さを競う建設の祭典でもなく、おもてなしの祭典でもない。
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