中国とロシアと我が国のお付き合いに関連して

最近の我が国と中国、ロシアとウクライナの関係などを踏まえ以下の本を読んでみました。歴史は繰り返すと言いますから。これらの本に書かれた時代と現在の中国やロシアは基本的なスタンスがほとんど変わってないように見えます。つまり、全体主義の課題である政権交代において、全ての権力者の最後は悲惨ということです。何の権力もない私は幸せでしょうか?
●中国とロシアと我が国のお付き合いに関連して 2015/10/29

毛沢東秘録(上・下):産経新聞、赤軍大粛清:ルドルブ・シュトレビンガー、対日工作の回想:イワン・コワレンコを読んだ。これらは全体主義と粛清について記載されているからだ。米国や我が国では、大統領も首相も選挙に落ちればただの人だが、ロシアや中国ではそうはいかない。直ちに粛清が始まる。恐ろしい権力闘争やスパイ活動などが嫌というほど書かれているのが上記の本だ。毛沢東秘録は文化大革命、赤軍大粛清は第二次大戦前夜のスターリンによる軍部粛清、対日工作の回想はシベリア抑留と日本共産党がハイライトであろう。さらに戦前の政治家から田中角栄や中川一郎に至るまで書かれている。この類の暴露本は真実かどうかは少々割り引いて読まなければならない。100%真実と思う人は無いだろうが、それをかなり割り引くとしても疑心暗鬼に陥った権力者が行った大虐殺や内通者の裏切りにはイライラする。

さて、我が国にとって目下の課題は尖閣諸島であり、スプラットリー諸島であろう。今日の日経によると「オバマ米大統領は11月中下旬の国際会議の場を利用して中国の習近平国家主席に首脳会談を呼びかける方針とのこと。中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島12カイリ(約22キロ)内の海域での哨戒活動を当面、継続しながら、「圧力」と「対話」の両面で中国に人工島の造成中止を迫るのが狙いだ。」とのこと。もし本気で中国に埋め立て中止を迫るならば、ケネディがフルシチョフにキューバのミサイル撤去に関して決闘を挑んだ時のような覚悟が必要だ。果たしてオバマ氏にそれだけの覚悟があるのだろうか?オバマ氏の軟弱外交姿勢が昨今の世界的な混乱を招いたことを彼は後悔しているのだろうか。

今後の我が国は、隣国特に中国の覇権主義に間髪を置かず対抗しなければならない。それには、憲法を改正し自前の強力な軍隊を持つことだ。軍隊と言ったとたんに、戦前の大日本帝国陸海軍という連想に至るのは、戦後の間違った平和教育にある。「座して死を待て」という我が国の現状から脱することが必需だ。戦前の教育から一転占領軍の偏向教育政策に翻弄され「自分の命は自分で守る」という人として基本的なスタンスが否定され、占領軍下でおとなしくしていろというのが終戦直後だった。しかし、朝鮮戦争の勃発により米軍主導によるいきなりの自衛隊設立だ!この状況が我が国の自立に良い訳がなく、憲法改正は必需だ。

我々は学校教育を通して歴史を学ぶが、私自身国家国民の存立について深く考えたことが無かったし、それがどうあるべきかを教えてもらったことは無い。恐らく教科書にはきちんと書いてあったハズだが、どうだったのだろう?戦争はダメ、平和は尊いなどというレベルの教えはあったが「平和をどう守るか」については覚えてない。すでに私は棺桶に片足を突っ込んでいるとも言えるが、これをどうすれば良いかは憲法改正以外に思い浮かばない。脈絡はズレるが、もし明日にも他国から侵害があり再び戦争が始まるならば、この老骨が若者に代わって最前線に立つことはいとわない。
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