温暖化抑止は必要か?
私自身は地球が温暖化しているとは本当かと思っています。過去に間違った学説が長く流布され、それによる弊害もしばしばあるからです。
●温暖化抑止は必要か? 2016/1/17
今朝の日経:日曜に考えるでは、温暖化について外務省の尾池厚之氏と地球環境産業技術研究機構理事長の茅陽一氏の意見が述べられている。ちょっと前には京都議定書、そして今はパリ協定という名のもとに地球温暖化の抑止を目論む国際協力体制がある。私はもともと地球温暖化阻止に疑問を持っている。もう十年以上前のことだが、ノーベル化学賞を受賞したキャリー・バンクス・マリス博士(Kary Banks Mullis(*))の自伝を読んでいたときに地球温暖化を否定する持論を知った。もっともだと思った点は、現在地球は氷河期にあり寒冷化が進行しているということだ。勿論、地球物理学的な見地からであり、短期間の揺れは考慮してない。
*:マリス博士の趣味は私同様サーフィンだそうで、サーファーがノーベル賞を受賞したと話題になっていた。日本のサーフィンは社会生活を逸脱した人のスポーツとも取られがちな面もあったが、私が付き合っている米国人サーファーには博士号を持っカリフォルニア大学教授だったりワシントンで政府の仕事をしていた人もいる。
さて現在、地球は長期的には氷河期に進み、短期的には間氷期から氷期に進んでいることが専門書に記載されている。つまり地球が寒くなりつつある時に、少々暑くなる人間活動は問題無いのではというのがマリス博士の言い分である。マリス博士が上記の自伝を書いた後のことだが、異常気象とのことでやたら寒い年や逆に暑い年があった。少し前の新聞記事だったと思うが、温暖化で北極の氷が溶けて白くまが困っているという記事と写真があったが、南極の氷は増えているという。ある時期は、ヨーロッパと北米で寒波による大雪とあり、少なくとも気象学に造詣の無い私には全く理解できない。
新聞記事によると、尾池氏は温暖化抑止が地球に良いことであることを前提に国際協定について述べているようだ。当然だが、もしそれに間違いがあっても、非難は尾池氏に対してでなく科学者に向けられるだろう。担当官僚として与えられた様々な課題の解消に努力しているとのことだ。一方、茅氏は数値目標に問題ありとの見解である。0.1度単位の数値変化に対する見解を述べているが、ここに記載された内容では化石化しつつある私の頭脳ではその是非が理解できない。
現在の地球物理学で地球規模での火山活動や太陽から来るエネルギー活動が、来年、再来年、この先100年どのように変化し、どうなるかを規定することは、来月の今日の天気を予測するように、ある意味八卦のようなものだと思う。私の趣味の一つはアマチュア無線だが、太陽の黒点変化が電波伝搬や気象に極端な影響を与えることを高校生の時から知っている。ある時期太陽黒点が増えたときは、ヨーロッパのアマチュア無線局がまるで隣にいる人のように聞こえることもある。逆に、何にも聞こえない時期もあった。実は、現在は異常黒点現象とされ、これまで数十年の周期と強さが少々ずれており、その原因などを地球物理学者も解明できないでいる。近代科学はせいぜい100年の歴史しかなく、未知の事象現象は多々あるが、これから先それらが全て解明され人類の滅亡時期も特定されるかも知れない。
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