AIとは何?
私が学生だった数十年前から、コンピュータが時代を変えると言われ、コンピュータ会社は就職先として着目されていました。特に米国資本のIBM社は給与がスバぬけて高く人気の的でした。私も外資系の有名会社にチャレンジしたかったのですが、お呼びでありませんでした。今でも思うことは、チャレンジしなかったというよりも、それなりに真面目に勉強していましたがたいした成績でなくチャレンジの資格もなかったことが残念です。
追記:2017/2/9
尊敬する孫氏の意見だからじっくり読みました。ただこの記事の内容は、私にはそうは思えませんが。勿論孫氏の話術を示すものと読みました。
追記:2017/2/12
新聞記事は嘘や誇張が無いものと子供の頃に思っていましたが、年老いた今では少々斜に構えて読めるようになっていると思います。勿論、この歳になると、本当に信用できる人の言は数えるほどしかないということを実体験から身にしみて感じます。
追記:2017/2/18
本記事はメーカ発表の取材記事なので、勿論NTTドコモが投げ込みしたものでしょう。まあ、メーカとしては少々誇大発表することはいたしかたないかも知れませんね。お前さんにもあるだろう?と言われますと、確かに少々あります!世界初などの形容詞は効き目がありますから!
追記:2017/6/4
まだまだコンピュータが人間を超えることは難しいと思います。いずれそうなるということですが、私が生きている間は無理でしょう。それにしても、人類を救う天才が出てきて欲しいと思うのはボケ老人の夢でしょうか。
追記:2017/7/27
強力なコンピュータでやっと人間に勝てるようになったそうです。ただ、決められたルールの囲碁でさえもこれだけの資源が必要なことから素人にもこの先(シンギュラリティ)はそれほど近くないことがお分かりだと思います。
追記:2017/8/8
AI(人口頭脳)という言葉が、はやり言葉のように使われています。そのうち人口頭脳学会ができて、医者と科学者が論文を発表するようになるのでしょうか?
●AIとは何? 2017/1/4
今日の日経春秋は公認会計士の仕事が人口知能(AI)で存続を危ぶまれているとのことだ。AIに不正会計の事例を学習させることで虚偽が分かるとのこと。そこでAIとはいったい何だろうか、これを踏まえた自前の対策をと考えてみた。
AIとは日本語で人口知能である。しかし私が知る範囲人口知能と言えるようなものは無い。複雑な事象を人間のように考え瞬時に最適解を導き出すものがAIだと多くの人が思っているだろうが、実はそのようなものは無い。そのようなものが出来れば、誰も勉強したり働く必要もなくAIにすべてを任せ、朝からビールを飲んでいればよいからだ。
さてAIの心臓部と思われているコンピュータは単に計算する電子回路であり、コンピュータの性能が一桁上がり、価格が下がり、小さくなる都度その守備範囲が広がっている。しかし、未だ人のように考え人を補完するものではない。単に正確に速く計算する能力と、より沢山の事柄を覚える能力が日々上がっているだけである。例えば、私が持つ能力を踏まえてより収入を得る最適解は何かと人口知能に聞いても「あんたはバカだから、日々を淡々と生きよ」との回答しかないだろう!さらに言えば、もし本当の人口知能が出現すれば人類は安泰か滅亡かのいづれかである。恐らく後者だろうが。
春秋の意見では、産業革命で機械が単純労働者の仕事を奪った例を踏まえて、高度な専門職も危険だと訴えている。しかし私が考えるにそれはないだろう。道具が高度になるのだからますます専門職も先鋭化されると思う。例えば、技術史からすれば、ヤリからピストルに、ピストルからミサイルにとなり、戦術の専門職はますます重用されているのである。考えすぎると人類滅亡を描くハリウッド映画のような結末になりかねないのでこのあたりで止めておくが。私のバカ脳で考えるに、AIが私の生きている間に人間を超えることはないだろう。但し、バカな私の意見であり間違いがあっても何の保証もない!
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追記:孫氏の「AI医療に投資」との記事 2017/2/9
今朝の日経朝刊にソフトバンクの孫正義社長が自身とサウジアラビアが計画している投資ファンドについて記載されている。孫氏が言う投資ファンドは1000億ドルである。1000億ドルのとてつもない金額について私が述べても意味がない。私が気になったのは孫氏が「…人口知能(AI)が人類の知能の総和を超える「シンギュラリティー」がいずれ到来するとの見方を示した。…」である。
ボケた私の意見だから眉唾で読んで欲しいが、孫氏はAIが人類を超えると確信をもっているとは思えない。なぜなら企業経営者の中で彼ほどコンピュータのハードウェアとソフトウェアがどういうものかを理解している人はないからだ。この記事は、決算発表の場の無知な投資家にソフトバンクの優位性を述べたかったのだろう。さらに孫氏は「…DNAを解析したり病気を予知したりして治療に役立てる…」とあるが、これはAIでなく単純なデータ分析である。勿論、それを分かっていてうまく喋るところが孫氏の有能さを示している。
この記事の最後に、日本通信に回線貸出を渋っている点について、…「ソフトバンクが守りに入ったというのは違う」と述べ「世界中で攻め続けている」と脈絡をはぐらかすところは質問した人と返答する孫氏の格の違いを感じる。私もこのような話術を持ちたいものだが、天才と凡人の違いか?
追記:「日本の世界観AIに生きる」より 2017/2/12
今日の日経、サイエンスには上記の表題でAIについて述べている。東京大学特任教授中島秀之氏の言である。ここに記載されている氏の全ての意見について異を唱えたいのだが、少々くどいのでかいつまんで書いておこう。勿論、バカな私の意見だからどう解釈されようが構わないが!この記事では、「…日本人特有の世界観をAIに生かせば…」云々とのこと。実に馬鹿げていることは、雪国の文章を例えとして、「…英語なら「汽車がトンネルを出た」などと神様が眺めるように表現しますが、日本語では「汽車」と明示せず、その中の乗客と言う虫の視点から表現する。曖昧なことが伝わる「あうんの呼吸」も日本語の特徴です…」とある。そんなことはAIとは何の関係もない。英語と日本語の違いであって人口知能(AI)とは何の相関もない話である。
東大は全国から秀才が集まっているが、中島氏の講座を履修して「なるほど!」と思った学生はいかほどいるのだろうか?一時期私の片腕として働いてくれた東大出身の優秀なエンジニア山嵜さんならば「トンネルと言えば一般論として汽車や電車のトンネルでしょうね」と素直に言うだろう。日本語特有の主語や目的語を略すことをAIと関連づけ、それがAI開発に日本人の優位性があると述べていることに無理がある。私が思うにこじつけであり、何の意味もないと思うが。はたして中島氏の講座を履修している東大の学生はどう考えているのだろうか?適当なこじつけレポートで"優"が取れるお気楽講座だったら時間の無駄だと思うが。今後の中島氏のAIへの貢献を祈る。
追記:「タクシー、AIで先回り」より 2017/2/18
今日の日経、総合面の端っこの記事である。NTTドコモがAI(人口知能)でタクシーの売上向上を目指す実験成果を発表したとのこと。記事によると、人の動き、気象情報、タクシー乗車実績などのデータから各エリアの乗車数を予測しタクシードライバーに情報提供すると、一日あたりの売上が2割増えたという。これは私に言わせれば、単純なデータ分析で"人口知能"というものではない。このソフトウェアを作れと言われれば、プログラミング経験数年のエンジニアならば誰でも設計できるだろう。いちいちこのような記事に負の反応をしていると、頭がおかしいのではと思われかねないので、今後は反応しないことにした。但し万一、これこそがAIだ素晴らしいというものが現れたら追記することにしよう。
追記:日経 AIと世界より 2017/6/4
書かないでおこうと思ったのだが、再び!今日の日経一面のタイトルは「脳の動き 全て再現可能」である。はてさてと読み始めたが、かなり前に作られた用語「深層学習(*)」を手掛かりに記事を書いたようだ。いずれにせよ結論から言えば、AI(人口頭脳)の実現には程遠い。新しい理論や数式が出てきたのでないからだ。記事は、最近「アルファ碁」というプログラムが最強のプロ棋士柯潔氏に勝ったことを題材にしている。最新最強のコンピュータに囲碁のルールを覚えさせ、過去の対戦データを沢山持たせたことで、プロ棋士さえも勝てなくなったということだ。
*:Ddeep Learningとは、簡単な計算を超多重に行うことで最終結果を出すことのようだが、私の能力では数行で説明できない。もっとも殆どの私の説明は舌足らずだが!
つまりコンピュータの処理速度の向上と記憶容量の増大による恩恵であり、無数のパターンマッチングを超高速でやったのだろう。脳の動きの一つにはパターンマッチングもある。私が下手な英語を喋っているときはこれに近い。但しそれだけとも言えない局面は多々ある。それが脳の動きの数式化を妨げている理由だろう。もし人の脳の動きが完璧に数式化できれば、世の問題は全てAIが考えてくれ皆幸せになれるのだが、はてさていつになろうか?但しその数式化された脳が犯罪者のものだったら、世の中はおぞましいことになる。
コンピュータの出現で、戦後さまざまな数学的解法の種が生まれ数学上の難題のいくつかが解明された。しかし多くの抽象的な解法は未だ実用化されてない。深層学習はDeep Learningという英語から来ているが、未だその結果は出てない。私が社会に出たとき人工衛星の軌道計算チームに放り込まれ偏微分方程式の嵐に翻弄されたが、数学音痴の私に教育係の敬愛する鈴木師匠から"カマッタ君(*)"と呼ばれていたことを思い出す!残念。
*:当時流行っていた漫画のコマッタ君をもじったもの。師匠は漫画を哲学書と称し、カバンに入れて通勤電車の中で真剣に読んでいた!いつの間にか名古屋大学で博士号を取り、大学教授に転身し、我が家に遊びに来て泊っていったこともあるが、いつも数式と漫画の話しだった!
追記:消費電力1万2千人分とのこと2017/7/27
日経朝刊によると、上記アルファ碁の消費電力は25万ワットとのこと。エンジニア的感覚で言えば、250キロワットだろう。一般家庭でエアコンなどを使って普通に生活している時はせいぜい1キロワットだから、250家庭の電力消費とも言えよう。それに引き換え、人間の脳は思考時に21ワットとある。効率で言えば、今のところ全く人間に及ばない。ロジックの決まった囲碁でこうだから、車の全自動運転など夢の夢に近い。スーパーコンピュータとそれを稼働する巨大なバッテリーを積み全方向にあらゆるセンサーを付けた自動車が必要になるからだ!従い、現在の自動運転は先行する車両を追いかけたり、白線をなぞったり、前方の物体を感知するレベルである。しかるに今後の発展にはまだまだ先があり、研究開発が留まることは無く、技術者には楽しい世界である。
追記:科大訊飛(中国) 2017/8/8
音声認識と翻訳技術は不可分である。なぜなら認識率を向上させようとするとその単語の前後関係を探ることになるからだ。従って私が数十年前に会社に入った時点で既に音声認識と自動翻訳のコンビネーションが研究課題になっていた。さて、今朝の日経によると上記タイトルの中国の会社の音声認識技術が「音声認識で先行する米IBMや米マイクロソフトなど米国企業を超えて世界トップになる」とのこと。スプラットリーに軍事基地を作ることは困るが、中国のベンチャーが世界トップになることは素晴らしい。記事によると「近年はビッグデータ解析や深層学習を活用し、音声認識の正解率を飛躍的に高める(*)」とある。アルゴリズムについて説明が無いので想像に過ぎないが、大量データのパターンマッチングを誰よりも高速に行い、それに特定の過去データをうまく擦り合わせたのだろう。勿論、それを世界中の研究機関がやっているが、この会社がそのトップを走っているのだ。
*:これをAI(人口知能)と定義しているが、私には一つのソフトウェア技術としか見えない。
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