Interface誌のAIより
愛読する雑誌に特集されていたので、表紙を見たとたんに取り上げてレジに向かっていました。新聞などではAIという用語が頻出しますが"人口頭脳"と言えるものにまだ遭遇していません。早々に本物のAIが出現し私の老後の不安が一掃されるといいのですが?
●Interface誌のAIより 2017/7/25
今月8月号の表紙は「算数&ラズパイから始める人気AI:ディープラーニング」。私が毎月買うこの類の雑誌は"トランジスタ技術"もあるが、同じCQ出版社からの月刊誌である。Interfaceはソフト系、トランジスタ技術はハード系の雑誌であり、専門誌というより電気やPCに興味がある電子工作大好き素人に受け入れられている。単なる私の見解に過ぎないが、このレベルの雑誌に掲載されるようになると実用化レベルに達していると判断できよう。そういうことからいよいよ実用化されつつあるディープラーニングで貧乏な私も金持ちになれるかと密かに期待を膨らませていた!
結論から言えば、まだまだ先は見えない。従って老いゆく私の将来も未だ暗黒である。さて私自身の個人的な数学レベルの問題だが、AIの算数部分が理解できない。ニューラルネットワークの基本パーツと規定される入力層、中間層、出力層を一組とするパーツが複数縦横に繋がり互いの影響を伝えながら時系列的に情報が進むような図になっている。パッと見、電子工学で最初に習う回路理論で学習する論理回路の設計に似ているが全く異なり、私の能力では追随できない。その図は私が見る限り収束条件を満たさず、何の意味もない結果になりそうに見える。説明の途中では2値入力のAND条件の論理回路で説明するのだが、そもそもAIの図においては+はプラス(数学的なAND条件)ではないとのこと。
さらにリカレント・ニューラル・ネットワークというものもあり、一つのニューラルネットワークの結果が他の同列の別のニューラルネットワークの結果に影響を与えるとあり、私の算数のレベルでは完全に発散状態にあるように見える。この図に示される記号は私が習った数学では無かった概念なので如何ともしがたい。後日私の数学の師匠であり、新入社員教育担当だった敬愛する鈴木教授に聞くことにしよう。しかるに雑誌の表紙を見て電子工作かプログラム作りで株予測マシーンを作って金持ちになろうと考えたが、現時点の私の能力では無理だと分かった。
ここに至ってよくよく考えてみたが、もしAIがあるレベルに達していたら明日の天気や株価など一目瞭然、世の中全員大金持ちになっているはずだ。今回は喜び勇んで雑誌を読んだが、ちょっとした失望「やっぱりね」となった。これを機会にボケ老人の私はAIの夢から覚め、明日から実ビジネスに勤しむつもりである。毎日暑いが、数十年前に中古で買った築40年の我が古家の外装リフォームは最終段階にある。職人さんの仕事を見ているとやはり専門家は違うなと思った。AIとは何の相関も無いが。
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