スマホ翻訳サービスの使い勝手について

別エッセーに記述しましたが、本質的なアルゴリズムの脱皮がないと翻訳品質の向上は困難だと思います。

使い勝手は、マンマシンインターフェイスの問題ですから、改良の余地はあるでしょう。当社も、関与したいのですが、御発注お願いいたします。
スマホの翻訳サービスの使い勝手について2013/01/30

なぜか、この翻訳サービスはWi-Fiに対応してない。恐らくDocomoの回線を使ってその費用を払って欲しいという会社側の意図だろう。個人的な見解だが、そのレベルで売上げを追求しているようでは、今後のシェアアップは難しいと思う。ネットワークは大通りのようなもので、そこを通る顧客が異言語で話す手助けを装い脇道に誘いこみ通行税を取ろうとか囲み込もうでは、人通りは縮小の一途となろう。サービスと価格、そして他社との連携、即ち"世界は一つ"という根本的な考え方を全てのキャリアはその存在のベースとすべきだ。そこでのビジネスを考えればこそ世界一を目指せるのではないだろうか。

この記事によると「ご存じの通り、携帯キャリアの間ではデータ通信量の増大が問題となっています。当社も「はなして翻訳」の他にいろんなサービスを展開しており、3G回線の混雑解消がサービス品質向上のためには重要であると考えています。加えて、Wi-Fiで利用できるようにして欲しいという利用者の声も多いんです。せっかく良いサービスなのに、Wi-Fi非対応というだけで評価を下げてしまうのはもったいない。まずは最優先の課題として取り組んでいくようにします。」とのことだが、現在どうなのか?このサービスは技術的に、エンジンはサーバ側に持っていてスマホは単に文字をサーバとやり取りするだけだ。二十年以上前に筆者がパソコン通信でサービスしたのと全く同じ方法である。それを3Gからインターネット側に接続することは数行スクリプトを書きかえれば良いはずだが?課金もほぼ同様にできると思うが?

翻訳品質について、記事によると「金野:難しい質問ですね(笑)。利用者には現状の精度でそこそこ満足してもらっています。そういう意味では各言語とも80点を与えてもいいのではないでしょうか」・・・「でも例えば「Google翻訳」で中国語を翻訳すると、まったく通じない日本語になるじゃないですか。中国語も及第点?」とインタビュアがかなり厳しい質問をしている。しかし私が二十年以上前にパソコン通信で翻訳サービスをしていた時も全く同じ質問を新聞記者などから受けた。最も困難なことは、「自分が日本語で喋って、機械で中国語に翻訳し、相手がその中国語を聞いた時の理解度の認識?」ということだが、それが殆どできないのだ。つまり「こんにちは」→「ニーハオ」くらいなら簡単だが、ちょっと込み入った話になると、翻訳された中国語が正しいかどうかをチェックできないとどうしようもない。プロの翻訳者でさえも誤訳することがあるのだから、機械が人間を超えるには、特に言語に関しては今のところ超えようの無い壁があるとも言えよう。

結局、ある程度中国語に素養のある人がこのサービスを使うと良い。つまり日本語と中国語の翻訳の問題点が分かっているからだ。もっとも、日本語-英語、日本語-フランス語などであれ、中国語同様あるレベルの素養が効いてくるのは確かだが!つまるところその求められるレベルは異なるにせよ、ターゲットとする外国語のお勉強は必需ということになろう。
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