VWの排ガス不正と私のVW歴など
車好きにはVWの問題は他人事ではありません。今後当局は他社の排ガスも徹底的に検査するでしょう。

追記:2015/10/23

備忘録として。

●VWの排ガス不正と私のVW歴など 2015/09/30

VWに対する私のイメージは、堅牢でデザインが簡素でドイツ車の代表だ。友人のビートルなど何度か運転をしたことがあるが、ハワイで友人のGeorgeから一週間借りたラビットを思い出す。米国では珍しくマニュアルでディーゼルエンジンだったが、恐らくGeorgeは燃費(経費)を重視したのだろう。当時別の友人の家がノースショアのライエにあって、彼の家から帰る際忘れ物をしたのだが、直ぐに友人が気づきV8のアメ車でその忘れ物を持って私を追いかけてきたのだが、ほとんどハレイワに近くなるまで追いつけなかった。それだけきびきびと運転できたことを思い出す。

ドイツ人のイメージだが、大学2年の時のドイツ語の先生はイガグリ頭の若い人で、ドイツやアメリカに留学した時のことを話してくれた。ドイツのどの町のことだったか全く思い出せないが、ライン川に沿っている町のことだ。下宿していた家の娘さんが炊事した水をそのままライン川に流すことに躊躇していたと言う。それほどまでにドイツ人は律儀なのかと少々驚いた。もうドイツ全土は完全に下水道が整備されているだろう。先生の名前は忘れたが未だにこの話を忘れられない。

一方、私の仲人の秋友先生は、ロシア抑留の経験がある。将校だったのでヨーロッパの方まで連れていかれたそうだ。抑留中のことだが、列車の荷物の揚げ降ろしの際に同じ抑留中のドイツ人将校に荷物の食料を少々かっぱらっても分からないとそそのかされたそうだ。するとその後、そのドイツ人将校がロシア兵に告げ口し秋友先生は散々殴られたそうだ。ドイツ人将校は自分の点数を上げようと画策したのだろう。秋友先生はこのことから、ドイツ人は全く信用できないと怒っていた。

私にはドイツ人との付き合いは無く単にイメージにすぎないが、人種としては最も律儀な方だと思う。EUの状況をみるにつけドイツの優等生ぶりが目に浮かぶからだ。しかし、VWの経営陣はよろしくない。ドイツ人のイメージをかなり落とした。超優良企業の経営者がこれではダメだ。我が国の超優良企業でも不祥事があったが、国を代表するような企業の経営者はまず人格者でなければならない。ところでお前さんはどうなんだいと言われれば、大小失敗は多々あるが、少なくとも後ろ指を指されるようなことをしたことは一度たりともない。恐らく多くの日本人がそうだろうが。
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追記:こんな車に同乗したこともある 2015/10/23

つい先日MR-Sの車検で、神奈川運輸支局に行った。車検の状況などは別のエッセーに述べたが、車検場内で古いVWのオープンカーを見たことで大昔のハワイのことを思い出した。二十代の最後、ハワイで半年ほど下宿した家の同居人にマイケルという弁護士がいて私よりも二、三歳上だった。彼が持っていた車がこれだった。エンジンや足回りはビートルだが、車体が箱だった。彼は幌もせず、雨でも平気で走っていた!私はこの車を運転したことは無かったが、彼に映画に誘われ同乗したことがある。何の映画だったか、今は全く覚えてない。恐らく当時封切りされたばかりの"The China Syndrome"だったろうと思う。ポルノは何度も見に行ったが、まともな映画を覚えてないところがなさけない。さてこの車だが、車体はボロボロだがマフラーが新しいことからエンジンは整備されているのだろう。車齢は少なくとも35年以上で、VWの丈夫さが分かる。なおこの車、Volkswagen Type 181 "Kurierwagen"が正式名称とのこと。


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