イギリスのサーフィン事情

サーフィンはハワイの原住民の遊びだったそうですが、今や世界中の閑人の遊びとなりました。それはウェットスーツの発明に起因するそうです。なお、このウェットスーツの素材は現在日本のあるメーカの独占市場になっているそうです!やはり品質は世界を凌駕するのですね。私もそのような会社を作りたいですが!
●イギリスのサーフィン事情 2017/3/19

サーフィンに興味のある人はご存知だろうが、今や海とうねりのあるところでサーフィンをやってない国は無いと言っても過言ではない。オリンピックの競技種目に採用されたことは競技人口もある程度あるということだろう。私の知人のサーファーは世界中にいるが、特にイギリス人が多い。その訳は、40歳を過ぎた頃知り合いのサーフショップの親父さんにバリ島へのツアーに誘われたことにある。勿論初めてのバリ島旅行だった。クタという町の格安ホテルに十数人で宿泊したが、ある日バリ島で最西端のポイント、メデウィに行くという。3時間くらいかかってくねくねと曲がった道を行くのだが、もういやと思った頃にやっと到着した。


 長く滞在したNewquayの波。いわゆるダンパーに近いがそれでもスキルのあるサーファーは選んで乗っていた!

メデウィは、一軒のビラと格安のホームステーが数軒の小さい村だった。綺麗な海岸とビギナーにも易しい波がいつもあることでバリ好きサーファーには知られていた。そこで二泊した際のことだ、我々の泊まった宿に一人のイギリス人が泊まっていた。私は彼に話しかけ、それがSteveとの出会いだった。その夜遅く、ビールを飲みたくなり、彼に聞くと「もう遅くて店は開いてない、俺のを飲め」と言って彼の部屋から大瓶二本を出してきた。それ以来の付き合いだからもう20年以上になる。今回のイギリス旅行では、当初Andyの家の居候は1週間の予定だったが、Steveの誕生日に合わせて3週間も居座ったのだ!Andyには実に迷惑だったろうが!



 スコットランドの河口のポイントで出会ったサーファー。どこに行っても、皆フレンドリーで愛すべきサーファーだった。彼のウェットスーツを見ると、如何に海水が冷たいかが理解できるだろう。

メデウィはたった一つ、私には避け難い問題がある。本題とは逸脱するが、メモとして書いておく。この村はバリ島では珍しく、イスラムである。従って村の中心にモスクがあり、一日3回(4回だったか?)耳も裂けんがばかりの音量で祈りをささげる。我が国の仏教のように単に人々が自前の声で祈るだけならなんら問題ないが、強力アンプと何台ものラウドスピーカーで夜明け前から村中に向けて放送するからゆっくりと寝てられないのだ。バリ島の隣のロンボク島でも全く同様の問題に出くわし、それ以来行ってない。モハメド氏がイスラム教を創始した頃アンプやスピーカーは無かったが、なぜこんなことになってしまったのだろうか?もっとも宗教という名の基に世界各地で殺戮が起きているが、アンプやスピーカーなどは兵器に比べればどうってことないか?専門家に近代のハイパワーアンプと宗教の相関についてお伺いしたい。

さて、本題のイギリスのサーフィンだが、イギリスとアイルランドを含め、外洋に面した海岸は間違いなくサーファーがいた。季節を問わず全ての海岸にうねりが押し寄せるからだ。ただ、海水温は非常に低く、真夏でも全身ウェットスーツが必需だ。冬場は、皮膚が露出するのは顔の一部だけでグラブ・ブーツ・帽子が必要だ。私も9月の中旬コーンウォールのニューキーで数時間サーフィンをやったが、もうやりたくない!若い頃は「寒さなど飛んでいけ」だったが、やはり歳には勝てない!



 以下に紹介したベンジャミン

スコットランドではたまたま有名なポイントに出くわした。ここは Darness というポイントとのこと。海岸の高い丘の上を蛇行する道路を走っていて、はるか下の岬の先にうねりらしきものが見える。それでその方向にどんどん走って行って遭遇したポイントが下の写真である。たまたま雨の降った後で、舗装されてない道路はぬかるみ、このまま走ると危険と思いポイントの数百メートル手前の芝生の上に車を停めて歩いていった。私以外にもそこには数台の車が停まっていた。ポイントに行くと、バンや乗用車がさらに数台停まり、数人がサーフィンしていた。この写真の若いサーファーは名前をBenといった。それで「フルネームはベンジャミンだろ?」と聞くと彼はニタッとし「Yes,  Ben Jamming.」と返事した。このジョークが分かった人の英語力はかなりのものだと思う。私はアマチュア無線をやっていたので高校生の時からジャミングという単語を知っていた。それで直ぐに笑えた!
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