バッハ・コレギウム・ジャパン

余裕があれば、やはりコンサートに行きたいと思います。しかし、若い頃の感性がどんどん酸化していくことには、ただただあきれるばかりです。そして最後は炭化した骨になるのでしょうね。

バッハ・コレギウム・ジャパン・レクチャーコンサート 2013/05/30

コンサートの招待状が来たので、行くことにした。青山学院の同窓会へ毎年1万円の寄付を数十年継続しているが、その対価と言えよう。ところでその内容だが、正直驚いた。完璧な合唱とオーケストラ、久々の生音楽の感激!勿論現代日本の最高の音楽家たちをそろえているのだから、完璧でない訳がない!やはり生はいい、緊迫感が伝わってくる・・・実際の演奏者達の状況は全く緊張しているように見えず、指揮者の解説の後に突然楽譜の中途から全員がドンとスタートできるのだ。私が高校時代に結成していた素人エレキバンドでは勿論こうはいかなかった!

なかでもとりわけカウンターテナー(青木洋也氏)には感激した。勿論美人ソプラノのチェコ人(ハナ・ブラシコヴァ氏(*))も完璧だったが、私にとってカウンターテナーを目の前で聴いたのは初めてだったからだ。男性が、女性と張り合ってあのような声を出せることはジョークとしか言いようが無い。もし目を閉じて聴いていたら女性二人が競演しているとしか思えないだろう。
 *: 独自の日本語URLが無いようなのでGoogleで検索された最初のサイトをリンク

このコンサートでは聴衆も一緒に賛美歌(100番と103番)を合唱したが、私の全く知らない曲だったので歌えなかった。隣の女性は歌っていたが、音痴だったので少々鼻(耳?)についたことが残念!ただし、賛美歌とはそういうもので庶民が神に祈りをささげながら歌い、上手か下手かというものではない。子供の頃絶対音感だった私だが、今後は初見で歌えるよう鍛えたい。ところで、配られた資料(コンサートの楽曲の説明や歌詞の一部)を見ると、ドイツ語と日本語の対訳が出ているが、そのドイツ語が易しいのだ!こんなことなら、大学一年の時に、ドイツ語の歌をたくさん覚えれば習得が楽なうえに音楽も楽しめたのにと後悔しきりだった。これからドイツ語を勉強される方は、是非この方法をお試しあれ。

思い返してみると長く音楽とは遠ざかっており、直近のプロによる生演奏は数年前にベクター社長の梶並伸博氏から招待された六本木のブルーノートにおけるラリー・カールトンだった。そのはるか遠く、まだ私が独身で30年以上前のことになるが、渋谷のNHKホールでスタイリスティックスのコンサートがあった。彼は、その時バックバンドの一員(*2)として弾いていたが、既に新進のギタリストとして有名だった。この時は、特に彼が紹介されソロ演奏もあった。ところで、ブルーノートで彼の演奏を聴いた際、客のリクエストに応えて即興演奏するといい、その基本コードを客に選ばせた。そこで下手な英語で私の好きなCマイナーセブンスをお願いした。その時の演奏は、酔っ払っていたせいもありどんな曲だったか全く覚えてない。もっとも即興演奏はそういうものだが!名古屋が本社の会社に出向していた時は、退屈な夜の気晴らしによく名古屋ブルーノートに行ったが、また行きたいという思いが込み上げてきた。
 *1: エレキギター演奏と英国製スポーツカー運転が御趣味
 *2: ゲストだったかも知れない。
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